ここから本文です

2012/06/01

<週間ダイジェスト>5月24日~5月30日

30日■李大統領、スウェーデン国王と会談

 李明博大統領は、青瓦台(大統領府)でスウェーデンのカール16世グスタフ国王と会談した。グスタフ国王はこれまで韓国を5回訪問しているが、今回は初の国賓訪問となる。李大統領は、韓国戦争(1950~1952年)時の医療団派遣や、2010年の韓国海軍哨戒艦撃沈事件に対する国際調査団への参与など、スウェーデンの活動を高く評価した。両国は今後、投資や教育、基礎科学や生命工学、グリーン成長などの分野で協力拡大を合意した。

29日■韓国と豪州が航空認証で協力

 国土海洋部は、豪州のシドニーで同国の航空局と航空認証分野での協力のための了解覚書(MOU)を締結した。これによって、両国間で重複する安全性確認検査が省略され、航空機の認証手続きが簡素化される。これによって輸出入をさらに円滑に進められるようになった。韓国はまた、現在開発中の2人乗り(KLA100)、4人乗り(KC100)の飛行機や、今後開発予定の韓国製航空機を豪州に輸出する足がかりを築いた。

28日■李大統領、国内親北勢力を批判

 李明博大統領は、北朝鮮がラングーン事件や海軍哨戒艦「天安」沈没事件を韓国政府の自作自演だと主張し、国内の一部の親北勢力がこれに同調している問題に触れ、「北朝鮮も問題だが、その主張をそのまま繰り返す韓国内部の従北勢力も大きな問題」と指摘し、国際社会が北に変化を求めているように、国内の「従北勢力」も変化すべきだと強調した。李大統領が「従北勢力」という表現を使って、親北勢力を批判したのは大統領就任後初めてのこと。

27日■麗水万博、展示館の予約制廃止

 全羅南道麗水市で開催中の麗水世界博覧会の組織委員会は、一部の人気展示館で実施されていた予約制を取り止めて先着順にした。これまでは80ある展示館のうち、「アクアリウム」「韓国館」「テーマ館」「気候環境館」「海洋生物館」「海洋産業技術館」「海洋文明都市館」「海洋ロボット館」の8展示館が予約制だったが、博覧会場に早く来ても長時間待たされるという批判を受け入れて、予約制を取りやめたもの。

26日■韓国とチリ外相会談、協力関係合意

 チリを訪問中の金星煥・外交通商部長官は、チリのモレノ外相と会談した。両外相は、再生可能エネルギーや資源、南極研究、通商・投資の拡大など多分野で意見交換した。金長官は韓国企業のペルーへの投資・進出の拡大を要請した。モレノ外相は、エネルギー・資源および再生可能エネルギー分野で韓国との緊密な協力を希望し、両国は緊密な協力関係を築くことで合意した。

25日■韓国戦争時の韓国兵の遺骨返還

 韓国戦争時に北朝鮮側で戦死した韓国軍兵士の遺骨が、韓国に返還された。返還されたのは韓国軍に入隊し、米軍に配属された兵士の遺骨12柱。米国が北と合同で行った発掘作業で発見された。12柱の中で身元が判明した2柱は、6月中に国立墓地の大田顕忠院に埋葬される。残り10柱も国防部遺骸発掘鑑識団が身元確認を進めている。北側で戦死した韓国軍兵士の遺骨が韓国に戻ったのは1953年の停戦協定締結後初めて。

24日■韓米原子力協定改正、年内妥結困難

 米不拡散研究センター(CNS)のマイルス・ポンパー研究員は、ワシントンで開かれた韓米経済研究所(KEI)のセミナーで、韓米両政府が進めている原子力協定の改正交渉について、「韓国政府はウラン濃縮と使用済み核燃料の再活用と関連した改正を求める可能性があるが、米国は核兵器生産技術の拡大を懸念している。また両国とも大統領選があるため、韓国政府が望んでいる年内妥結は困難」との認識を示した。