6日■李大統領、顕忠日記念式典に出席
国を守るため犠牲になった人びとを追悼する第57回顕忠日記念式典が、国立ソウル顕忠院で行われた。李明博大統領は、「民主主義を守るために命をささげた護国の英霊の遺志を受け継がなければならない。自由民主主義を否定するいかなる勢力に対しても、韓国国民は容認しない」とあいさつした。さらに北朝鮮に対し、「いかなる挑発に対しても厳格に制裁を加える。ミャンマーのように北朝鮮も変化する必要がある」と強調した。
5日■国会、初の本会議開催できず
第19代国会の本会議が開催できなかった。与党セヌリ党と野党の民主統合党は、初の本会議を開いて国会議長団を選出する予定だったが、18ある常任委員会の委員長の配分などで意見集約できず、開催されない事態となった。民主統合党の議員は本会議場に現れず、セヌリ党議員は1時間後に全議員が退席する事態となった。比例代表候補選出での不正問題が批判されている野党・統合進歩党の李石基議員らの除名問題、民主統合党の林秀卿議員の暴言問題などもあり、空転の心配が高まっている。
4日■与党議員へ暴言の野党議員謝罪
野党民主統合党の林秀卿国会議員が、脱北者の学生と与党セヌリ党の河泰慶・国会議員に対する暴言を吐いた問題で、林議員が「私の不適切な言動で傷ついた人達に謝罪する」と述べた。脱北者の大学生が林議員と偶然会った際に一緒に写真を撮ったがトラブルとなり、林議員が「素性も知れない脱北者」「変節者」などと発言、また、かつて学生運動を一緒にしていた河議員についても「変節者」などの暴言を浴びせたという。
3日■与党の指名職最高委員に李貞鉉氏ら
与党セヌリ党は、指名職最高委員に李貞鉉・前国会議員と金振兟・前江原道知事を確定した。李前議員は朴槿惠・前非常対策委員長派の一人で、4月の国会議員総選挙では光州・西区から出馬したが落選した。金前江原道知事は江原道知事を3期務め、在任中は2018年冬季五輪の平昌招致に寄与した。現在も同五輪組織委員会の委員長を務めている。選出された最高委員ら最高指導部9人のうち、8人が親朴系だ。
2日■麗水万博入場者数100万人突破
麗水世界博覧会組織委員会は、同博の入場客数が、開幕22日目にして100万人を突破したと明らかにした。このまま推移した場合、8月12日の閉幕式までの入場者数は500万人と予想され、組織委が目標に掲げた1082万人達成が厳しくなる。組織委は、これから8月にかけてバカンスシーズンや夏休みなどで入場客が増えることに期待を寄せている。
1日■駐韓米大使「韓米は他の原油供給先確保」
ソン・キム駐韓米国大使は、核開発と関連したイラン産原油の輸入制限措置について「イランに対する経済制裁について、国際社会の協調が必要だ。原油の不足分について韓米両国はすでに他の原油供給先を確保している」と、与党セヌリ党の黄祐呂代表と国会で会談した席で明らかにした。具体的な原油供給先については明言を避けたという。
31日■李大統領「ポピュリズム警戒を」
李明博大統領は非常経済対策会議に出席し、「第19代国会が始まったばかりなのに、政界がポピュリズム(大衆迎合)政策を打ち出している状況は警戒しなくてはいけない。今年は世界の主要国で選挙が行われるが、韓国経済に与える影響をよく考え、政府が対策を整えなくてはいけない」と語った。さらに「欧州経済危機への対応を徹底して備えつつ、過剰な対応で国内の消費を冷え込ませてはならない」と強調した。