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2012/06/29

<週間ダイジェスト>6月21日~6月27日

27日■イラン大使が製品輸入中断を警告

 マスミファル駐韓イラン大使は、韓国がイラン産原油の輸入停止方針を明らかにしたことについて、「韓国政府のイラン産原油の輸入中断という決定で、両国関係の悪化を防ごうとするイランの努力が無駄になった」と発言し、「韓国が同措置を実行するなら、イランも韓国製品の輸入を完全に中断する決定を出す可能性がある。韓国企業に大きな影響が出るだろう」と警告した。同大使が韓国の原油輸入中止について、具体的対応に言及したのは今回が初めてだ。

26日■丁世均民主党顧問が大統領選出馬

 最大野党民主統合党の丁世均・常任顧問が、ソウル鍾路区の広場市場に立ち、「中産層と庶民のため、国民が信じ、頼りになる大統領、国民を信じる大統領になる。共同体福祉を実現する経済大統領として民主政府を実現する」と演説し、12月の大統領選出馬を宣言した。演説会場には、同党の有力大統領選候補である文在寅常任顧問も出席し、丁候補と握手を交わした。

25日■韓国戦争開戦62周年記念式典開催

 金滉植・国務総理は、ソウル・竜山の戦争記念館で開かれた韓国戦争開戦62周年記念式典のあいさつで、北朝鮮が韓国海軍哨戒艦沈没事件や延坪島への砲撃事件の後も武力挑発の構えを見せていることについて言及した後、「韓国戦争はまだ終わっていない。われわれは分断という厳しい現実を経験している」と述べた。さらに「しっかりとした安保意識を持ち国防力強化に努めなければならない。北は、一日も早く韓半島の平和と民族の共同繁栄に向けて行動しなければならない」と訴えた。

24日■成人の6割「自らの安保意識高い」

 行政安全部は、安保意識調査の結果を発表した。それによると19歳以上成人の63・3%、中高生の51・1%が自らの安保意識は「高い」と回答した。調査は成人と中高生それぞれ1000人を対象に行われた。北の武力挑発の可能性に対しては、成人の56・4%が「高まった」と答え、「大きな変化はない」との回答は34・3%、「低くなった」は4・7%だった。北朝鮮の核開発については成人の75%、中高生68・7%が「深刻な脅威で防ぐべき」と回答した。

23日■李大統領「北朝鮮の挑発許さない」

 中南米歴訪中の李明博大統領は、中南米唯一の韓国戦争参戦国コロンビアで、コロンビアの参戦勇士や家族約200人と懇談会を持ち、「韓国戦争は一時中断した状態で62年が過ぎた。現在の韓国は北のいかなる挑発も許さない姿勢で国を守っている」と強調した。コロンビアは韓国戦争当時、約5300人の兵力を派遣し、213人が戦死している。

22日■韓米が過去最大の火力戦闘訓練

 韓国軍と在韓米軍は、京畿道抱川市の訓練場で2000人以上が参加した統合火力戦闘訓練を行った。火力戦闘訓練では過去最大規模となる。訓練には130㍉多連装ロケット砲やK1A1戦車、F15戦闘機のほか、米軍のヘリコプター「アパッチ」などが投入された。訓練は2部形式で、1部は非武装地帯(DMZ)内の哨戒所に北朝鮮軍が砲撃したという想定で行われた。2部は南進してくる北朝鮮軍に対し、韓米連合戦力が応戦する想定で行われた。

21日■海軍が黄海沖で合同上陸訓練実施

 韓国海軍と海兵隊が、忠清南道・安眠島沖の黄海で連隊級合同上陸訓練、韓国軍単独の合同海岸揚陸軍需支援訓練をそれぞれ始めた。合同上陸訓練には、海軍艦艇21隻と海軍・空軍の航空機27機、水陸両用強襲車(KAAV)34台、海兵隊上陸軍1200人を含めた陸海空軍の兵力3000人余りが参加した。合同海岸揚陸軍需支援訓練には、海軍・海兵隊をはじめとする兵力400人余りが参加した。