21日■大統領選同日に26の再・補欠選挙
12月19日の大統領選挙と同じ日に、慶尚南道知事選、ソウル市教育監の再選挙など合わせて26の再選挙・補欠選挙が同時に実施されることになった。再選挙・補欠選挙は、普通は春と秋の2回に分けて実施されるが、今年は大統領選挙の投票日に合わせた。中央選挙管理委員会では混乱を防ぐため、投票用紙の色を各投票ごとに区別して印刷する。大統領選挙は白、慶尚南道道知事選挙は緑など、合わせて6色になる予定だ。
20日■済州道で韓日防災会議開催
韓国消防防災庁は、済州島で19日から2日間の日程で韓日防災会議を開いた。韓国側は会議で、災害文字放送システムと気候変動適応型防災技術プラットホームの構築などについて発表。日本側は、昨年3月の東日本大震災発生後、防災対策の見直しや首都圏での大規模水害対策などの実施状況について説明した。同会議は1988年の韓日首脳会談の共同宣言で開催が決定、毎年持ち回りで開いている。
19日■カンボジアで韓中首脳会談
東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するためカンボジアを訪問中の李明博大統領は、中国の温家宝首相と首脳会談を行った。首脳会談で李大統領は、「日本の右傾化傾向が周辺国の不安要因となる可能性がある。日本との懸案事項は友好かつ平和的に解決されるべき」と述べた。温首相は「日本は歴史問題の解決が不十分だった」と述べた。
18日■民主統合党の執行部全員辞任
最大野党・民主統合党は、党本部で最高委員会議を開き、李海瓚代表をはじめ党執行部全員が辞任することを決定した。同党の文在寅・大統領候補と無所属の安哲秀候補の一本化交渉で、安氏陣営が党の刷新を求めたことを受けて辞任したもの。李代表は「一本化を促進させるために辞任を決意した」と語った。文候補が代表代行を兼任する。また党執行部の中で朴智元・院内代表は、予算などを審査する国会が開会中のため、年末まで続投することになった。
17日■朝日局長級協議を韓国注視
15、16両日にモンゴル・ウランバートルで開かれた朝日局長協議は、両国間の関心事について話し合い、協議を継続することで一致して終了した。韓国政府は、北朝鮮が日本との協議を再開したのは、米国などに対話姿勢を示すためと分析し、韓国大統領選が終わるまでは南北対話に向けた実質的な動きが出るのは難しいとの見通しを示した。一方、北朝鮮側の首席代表を務めた宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使は、拉致問題が議題となったことを明らかにし、「進展があったと思う」と語った。
16日■ソウル防衛対話で安保課題論議
アジア・太平洋地域15カ国と欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の代表が出席して、アジア・太平洋地域の安保課題などを論議するソウル防衛対話が、ソウル市内で開かれた。米国防大学・国家戦略研究所のジェームズ・プリスタップ上席研究員は、「北による大量破壊兵器(WMD)の拡散が同地域の危機を招く」と述べた。中国・北京大の王逸舟教授は、「北朝鮮がキューバのような新たな経済政策を取り入れる可能性もある」と強調した。
15日■韓国軍訓練機が江原道で墜落
韓国空軍の第8戦闘飛行団に所属する訓練機T50Bが、江原道・横城郡の山中に墜落して操縦士1人が死亡した。同機は特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が使っているエアショー専用機で、同機の墜落は今回が初めてとなる。乗っていたのは死亡した操縦士1人だけで、別の1機とともに訓練のため原州市の空軍飛行場を離陸した。事故の目撃者は、「2機が並んで飛行していたが、やがて1機が火を出しながら墜落した」と語った。