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2013/04/05

<週間ダイジェスト>3月28日~4月3日

3日■韓米外相会談で韓米同盟を協議

 尹炳世外交部長官とケリー米国務長官は、ワシントンの米国務省で韓米外相会談を行った。尹長官は、朴槿惠政権が対話や人道支援を通じて南北の信頼構築を目指す「韓半島信頼プロセス」について説明した。ケリー長官は、オバマ政権2期目の外交政策の方向性について説明した。両外相は、今年で60周年を迎えた韓米同盟の発展策についても包括的な協議を行った。韓米原子力協定改定や防衛費負担金交渉などの問題に対しても、大枠で意見を交わした。

2日■国防部がサイバー政策組織新設

 国防部は、国軍サイバー司令部、合同参謀本部、国防部情報化企画官室、国軍機務司令部など分散している軍のサイバー業務を同部に統合し、上半期中に「サイバー政策総括課」を新設することを決めた。サイバー攻撃を防ぐ対サイバー兵器の開発や、サイバー戦要員増員計画の策定といった業務を担当する。国防部はサイバー攻撃の脅威が深刻化しているため、軍のサイバー戦要員を1000人以上に増員する計画だ。

1日■朴大統領「北の挑発には強力対応」

 朴槿惠大統領は、国防部の業務報告の席上で「北のいかなる挑発に対しても一切の政治的考慮をせず、初戦で強力に対応する」と強調した。朴大統領はまた、北朝鮮が核実験に続き、停戦協定の白紙化や南北間通信ラインの遮断など緊張を高めていることについて「北朝鮮の脅威を非常に深刻に考えている」と述べた。さらに開城工業団地へ出入りする韓国側関係者の安全確保や、防衛分野での民間との協力強化などを求めた。

31日■特殊飛行チームが独立戦隊に昇格

 空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が戦闘飛行団から分離され、空軍本部直轄の独立戦隊として再誕生。4月1日にブラックイーグルス戦隊の創設式が行われた。1967年に発足して以来46年ぶりとなる。空軍関係者は「ブラックイーグルスは空軍だけではなく、韓国の自負心であり、重要な広報資産。世界最高水準のエアショーで感動と楽しさを今後もプレゼントしていく」と語った。

30日■北が開城工業団地の閉鎖を警告

 北朝鮮は、中央特区開発指導総局の報道官名義で、「われわれの尊厳を少しでも傷つけようとすれば、開城工業団地を閉鎖することになる」と警告した。韓国政府は、「こうした威嚇は南北関係に何の役にも立たず、同団地を安定的に維持するとの立場に変わりはない」との立場を表明した。同団地は韓国と北朝鮮が北朝鮮の開城で共同運営するもので、南北関係が冷え込む中、唯一の経済協力事業となっている。

29日■韓国型ヘリ「スリオン」開発完了

 防衛事業庁は、韓国型機動ヘリコプター「スリオン(KUH)」の開発が完了したと発表した。自国でのヘリ開発は世界で11番目。開発は06年6月から1兆3000億ウォン(約1100億円)を投じて進められた。防衛事業庁と知識経済部(現・産業通商資源部)が共同主管し、韓国航空宇宙産業、国防科学研究所、韓国航空宇宙研究院と国内外147社の協力会社、28の大学・研究機関が開発に参加した。今後、軍の老朽化したヘリと順次入れ替えていく。

28日■米ステルス爆撃機、韓国で訓練

 B52爆撃機に代わる米軍のステルス戦略爆撃機B2が、韓国で爆撃訓練を実施した。同機は「見えない爆撃機」として核攻撃が可能だ。韓国で爆撃訓練を行ったことが確認されたのは今回が初めて。北朝鮮の長距離ロケット発射と3回目の核実験で軍事的緊張が韓半島で高まったことを受け、韓米合同の野外機動訓練「フォールイーグル」に参加したもの。北朝鮮は同機の訓練実施に警戒を強めている。