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2013/07/05

<週間ダイジェスト>6月27日~7月3日

3日■大統領府首席秘書官がロシアへ

 青瓦台(大統領府)の朱鉄基・外交安保首席秘書官が、安保関連の多国間会合に出席するため、ロシアのウラジオストクへ出発した。朱首席秘書官は、朴槿惠大統領就任後初の米国、中国訪問で得た北朝鮮の核開発問題についての成果を出席国に伝え、国際社会の協力を呼びかける予定。9月初めにロシア・サンクトペテルブルクで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に先立ち、議題なども調整する。

2日■大使館盗聴問題で米に確認要請

 韓恵進・外交部副報道官は、米国家安全保障局(NSA)が韓国や日本など38の大使館や代表部を対象に、盗聴などの情報収集活動を行っていたとの報道を受け、米国政府に事実関係の確認を要請したと明らかにした。韓国政府は在外公館のセキュリティー強化措置はまだ実行していない。今回の盗聴事実が明らかになった後、どうやって盗聴されたのかを把握してから、関係機関と協議する予定だ。

1日■韓日米外相会談、対北連携確認

 尹炳世・外交部長官、日本の岸田文雄外相、米国のケリー国務長官は、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議が開かれるブルネイ・バンダルスリブガワンで韓日米外相会談を行い、対北朝鮮政策での連携を再確認した。3氏は北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を示し、対話再開の環境をつくることが必要ということで認識が一致した。

30日■北朝鮮、前線の放射砲高性能化か

 韓国政府関係者は、北朝鮮が最前線部隊に配備している放射砲を、高性能の240㍉改良型に取り換えたと伝えた。射程は従来型より5~10㌔長い60㌔に達する。北はこれで最前線に107㍉(射程8㌔)、122㍉(同20㌔)、240㍉の放射砲を配備した。240㍉砲は33分間に22発の発射が可能だ。また、122㍉砲は2010年の延坪島砲撃で使用された。米国防総省が先月議会に提出した報告書によると、北は放射砲を5100門保有。

29日■韓国戦争時の拉致被害者確認を

 柳吉在・統一部長官は、韓国戦争時に、北朝鮮に拉致された家族らでつくる家族会主催の行事に出席し、「拉致問題の解決は政府の重要な責務である」と述べた。2010年から毎年開催されている同行事に、統一部長官が出席するのは初めて。家族会の李ミイル理事長は「多くの証言と文書があるにも関わらず、北は民間人拉致の事実を否定してきた。国際社会が力を合わせて解決すべき課題だ」と語った。

28日■中国がトキの雄2羽韓国へ寄贈

 環境部と中国国家林業局は、トキの保護協力に関する覚書(MOU)を交わした。トキを韓国で繁殖させるため、中国が雄2羽を韓国に寄贈する。また、中国のトキ原生息地の保全と野生個体の増殖に向けた保護基金への支援として、韓国政府が今後5年間、毎年10万㌦(約986万円)を提供する。トキは韓国で天然記念物に指定されているが70年代半ば以降は生存が確認されていない。08年の韓中首脳会談後、中国のトキを利用した繁殖作業が行われている。

27日■南北首脳会談の会議録公開波紋

 国家情報院が、2007年の南北首脳会談の会議録を公開したことに対し、北朝鮮の「祖国平和統一委員会は、「一方的に首脳の談話録を公開したのは、対話相手に対する挑発である」と非難した。さらに、2007年の南北首脳会談で取り上げられた北方境界線(NLL)については、その存在を否定する主張を繰り返した。