9日■北のGPS妨害、航空機など被害
衛星利用測位システム(GPS)に障害を起こす北朝鮮の妨害電波で、韓国の携帯電話基地局や民間・軍の航空機、船舶が被害を受けていたことが明らかになった。未来創造科学部は、北朝鮮が2010年8月、2011年3月、昨年4月の3回にわたり妨害電波を発し、航空機1137機、艦艇4隻、船舶225隻、漁船36隻が影響を受けたと発表した。
8日■有事作戦統制権、15年の移管不適切
金寛鎭・国防部長官は国会国防委員会の全体会議で、「有事作戦統制権の移管時期は、3~5月の安保危機の状況を考慮する必要がある。3回目の核実験を終えた北朝鮮はこれまでとは違う」と語り、2015年12月の移管は時期尚早との認識を示した。09年に、韓米連合司令官(在韓米軍司令官兼務)から韓国軍への有事作戦統制権の移管を延期が、さらに安保状況が悪化しているため、移管の延期は避けられないという見解だ。
7日■外国艦艇の侵犯 前年比3倍増
合同参謀本部は、2012年に外国の艦艇105隻が韓国軍の作戦区域を侵犯し、これは2011年の34隻に比べ3倍以上と発表した。国別の艦艇侵犯回数は昨年、中国が76隻で最多、ロシアが23隻、日本が6隻だった。また、公船の侵犯は日本が99隻、中国が53隻、北朝鮮の商船は62隻だった。作戦区域とは、平時に自国軍の海上および空中の戦力を効果的に統制するため合同参謀本部議長が設定した地域を指す。
6日■韓国軍兵士一人の遺骨、韓国到着
1950年に起きた韓国戦争で北朝鮮軍の捕虜になり、北に抑留された後に死亡した元韓国軍兵士とみられる遺骨が、中国経由で韓国に運ばれた。この遺骨は、北で30年前に死亡した元韓国軍兵士ソン・ドンシクさんと推定され、05年に北朝鮮を脱出したソンさんの長女が、父親の遺骨を市民団体などの協力で、中国経由で韓国に運んだもの。遺骨は、国防部の遺骨発掘鑑識団による遺伝子検査を受け、ソンさんと確認されれば、ソウルの国立墓地に葬られる。
5日■原子力安全委「福島の影響なし」
韓国原子力委員会は、韓国最南端の済州島の海域4か所と、東の鬱陵島周辺の海域2カ所の計6か所で海水を採取して分析した結果、人工的放射性物質は検出されず、検出されたセシウムの数値も、福島第1原発事故前5年間の濃度と変わらなかったと発表した。さらに、全国14の放射能測定所で8月に採取した雨水や、9月に分析した大気からも放射性物質は検出されなかったと発表した。福島第1原子力発電所で放射能汚染水が海に流出したことから、韓国政府は、先月から福島など東北関東8県の水産物輸入禁止措置をとっている。
4日■南北会談議事録、未移管が焦点に
2007年に行われた南北首脳会談議事録の原本削除疑惑は、議事録が国家記録院に移管されていない問題に焦点が移った。与党セヌリ党は、南北首脳会談時に、故盧武鉉前大統領が、海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を放棄するような発言をしたことを隠すため、議事録原本をわざと破棄し、記録院に移さなかったと主張した。野党・民主党は、検察の捜査を見守る姿勢を示しており、与党側にも、検察の最終捜査結果を待つよう求めている。
3日■「開天節」祝い式典と祭祀開催
韓国の建国記念日にあたる「開天節」を記念し、政府主催の式典がソウルの世宗文化会館で行われ、鄭烘原・国務総理ら3000人が出席した。鄭国務総理は、「国民全体が力を合わせて幸福な国を作っていかなければならない。さらなる成長のためには、韓国社会の対立構造を解消させることが重要だ」と述べた。一方、韓半島で初めての国である古朝鮮を建国したとされる檀君が、国を開いたことを記念する祭祀が、ソウル市内や檀君王ゆかりの京畿道江華島などで行われた。