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2013/12/06

<週間ダイジェスト>11月28日~12月4日

4日■姜昌熙・国会議長、中国訪問へ

 姜昌熙・国会議長が中国を訪問し、習近平国家主席ら中国の要人と相次いで会談する。6日に予定されている習近平国家主席との会談では、両国の戦略的協力パートナーシップや、中国が東シナ海に設定した防空識別圏の問題についても意見を交わす予定。また、6カ国協議の再開や脱北者問題についても意見交換の予定。韓国の国会議長が中国を訪問するのは4年ぶりとなる。

3日■韓ロ、ビザなしで60日滞在可能に

 外交部は、先月の朴槿惠大統領とプーチン大統領の首脳会談で締結されたビザ免除に関する協定が、来年1月1日に発効すると発表した。これによって両国民は、就労や居住、留学目的でない限り相手国にビザなしで60日まで滞在できるようになる。また、初回の入国時から180日間に、延べ滞在期間が90日を超えてはならない。例えば60日滞在後、一時出国して再入国した場合、30日まで滞在が可能となる。

2日■朴大統領、検事総長らに任命状

 朴槿惠大統領は、金鎮太・検事総長、文亨杓・保健福祉部長官、黄賛鉉・監査院長に任命状を授与した。監査院長の任命同意案は、先月28日に与党セヌリ党の強行採決で可決されたが、国会の対立状況などを考慮して3人の任命は先送りしてきた。しかし朴大統領は、監査院と検察組織の安定、基礎年金問題など国政運営の正常化のため、これ以上は引き伸ばせないと判断した。野党側は黄氏について、兵役免除を受けたことなどを挙げ、任命は道徳的に問題があると主張していた。

1日■韓国軍、イージス艦6隻態勢へ

 韓国軍は、弾道ミサイルを迎撃できるイージス艦3隻を新たに導入し、6隻態勢に増強することを決めた。軍関係者が「22日の合同参謀会議でイージス艦3隻を新たに導入する案が可決される」と明らかにしたもの。北朝鮮への抑止力を高め、周辺国との領有権紛争に備えるために、イージス艦の新たな導入が必要と判断した。2022年から導入を開始し、2028年までに6隻態勢を整える。

30日■防空識別圏の拡大検討を指示
 
 朴槿惠大統領は、中国が一方的に設定した東シナ海の防空識別圏が、済州島の南西沖の上空で韓国の防空識別圏と一部重なっているほか、韓国が管轄権を行使する暗礁の離於島の上空も含まれていることを念頭に、韓国の防空識別権を南方に拡大する案を含めて、再検討を指示した。また韓国が管轄権を行使している木浦の西南沖の紅島の上空が日本の防空識別権に入っていて韓国の防空識別権には含まれていないことから、これを改める案についても検討している。

29日■フィリピンに救護隊第3陣派遣

 韓国政府は、台風30号で大きな被害を受けたフィリピンに対し、大韓民国緊急救護隊(KDRT)第3陣を派遣すると発表した。救護隊は国際交流協力団(KOICA)、保健福祉部、国立中央医療院、韓国国際保健医療財団の関係者21人で構成される。12月8日まで被災地・タクロバンで医療・救助活動を行う。被災地の復旧活動はいまも遅れており、現地の被災者は外国からの支援を強く要請している。

28日■安哲秀議員、新党結成準備宣言

 昨年末の韓国大統領選挙で出馬を表明し無党派旋風を巻き起こした安哲秀・国会議員(無所属)が記者会見を行った。安議員は、「政治の刷新には新しい政治勢力が乗り出すしかないとの結論に達した」として、「国民と共に歩む新政治推進委員会」の発足を宣言した。新党結成の具体的な時期については言及しなかった。しかし、来年6月の統一地方選に責任を持って参加すると述べ、同選挙前に新党結成を推進する意向を示した。