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2014/05/16

<週間ダイジェスト>5月8日~5月14日

14日■北朝鮮の「報復戦」威嚇に遺憾表明

 韓国政府は、国防部報道官の北朝鮮をめぐる発言について、北朝鮮国防委員会が「全民報復戦で一人残らず一掃する」などと威嚇したことについて遺憾の意を表明した。その上で、「誰かの発言を批判する前に自らがどんな言動をとってきたのか振り返るべきだ」と北朝鮮に反省を促した。同問題は国防部報道官が定例会見で、北朝鮮について「常に嘘をつく国。早くなくならなければならない」と発言。北は13日、「全民報復戦」に臨むと威嚇していた。

13日■海洋水産部など官庁を特別監査へ

 監査院は、旅客船世越号沈没事故をめぐり、海洋水産部や安全行政部など政府関係官庁に対する特別監査に着手することを発表した。監査は14日から5月20日まで行われ、事故をめぐる政府の対応が点検される。対象は海洋水産部、安全行政部、海洋警察庁、韓国海運組合など沈没事故の発生原因や救助に関連する官庁や関連業界。特に事故発生前に、船舶運航の管制体制がしっかり管理・運営されていたかを重点的に点検する。

12日■ソウル市長選、与党候補に鄭夢準氏

 与党セヌリ党は、6月4日に投開票されるソウル市長選の党候補選出大会を開き、重鎮の鄭夢準・国会議員を選出した。党候補には金滉植・前国務総理らも名乗りを挙げていた。鄭候補は、再選を目指す朴元淳市長と事実上の一騎打ちになるとみられる。鄭候補は投票で代議員、党員・国民選挙人団と世論調査の結果を合わせ、計3198票を獲得して1位となった。金前首相は958票だった。

11日■韓日米防衛相会談、今月末開催へ

 韓国と日本、米国の防衛相が、30日からシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に合わせて会談を行い、北朝鮮の核問題などについて議論する見通しとなった。国防部関係者は3カ国防衛相会談について、「毎年アジア安保会議に合わせて開催されてきた。今年も北朝鮮の核挑発などを考慮して(会談が)推進される予定」と明らかにした。同関係者は3カ国の軍事情報共有のための覚書(MOU)に関しては、「会談で議論されるかは未定」と述べた。

10日■米国防長官、旅客船事故で弔問

 ヘーゲル米国防長官は、米ワシントンの韓国大使館に設置された韓国旅客船「世越号」沈没事故の焼香所を訪れて、犠牲者に献花して哀悼の意を示した。ヘーゲル国防長官は弔問後、「今回の惨事は韓国国民と犠牲者家族らにとって非常に悲劇的な事件だ。米軍を代表して追悼の意を表明する」と話した。また、北朝鮮の4回目核実験の可能性については、「韓国と緊密に対応策を協議しており、状況を見極めているところだ」と語った。

9日■韓国政府、アフガンに支援決定

 外交部は、アフガニスタン北東部で起きた大規模地滑りでの大被害に対し、100万㌦(約1億167万円)規模の人道的支援を行うことを明らかにした。また、同地域での山崩れなどの自然災害による被害を長期的に軽減させるための支援も、今後検討する予定だ。朴槿惠大統領はまた、アフガニスタンのカルザイ大統領に哀悼の意を伝えた。

8日■小型無人機は北朝鮮から離陸

 国防部は、3月下旬から4月初めに相次いで発見された小型無人機3機に内蔵されていたコンピューターのデータを分析した結果、「いずれも離陸・復帰地点が北朝鮮地域であることが確認された」と発表した。国防部は「無人機を飛ばした行為は(韓国戦争の)休戦協定と南北不可侵条約の合意に違反するもので、明白な軍事挑発。韓国軍は北朝鮮の挑発に強力に対応するとともに、休戦協定に基づき国連軍司令部を通じ警告措置を取る」と強調した。