21日■廉洙政枢機卿、開城団地を訪問
韓国カトリック教会の廉洙政枢機卿が、北朝鮮の開城工業団地を日帰り訪問した。廉枢機卿は、カトリックソウル大教区長と北朝鮮の平壌教区長代理を兼ねているが、韓国カトリック教会の枢機卿が北朝鮮を訪問するのはこれが初めて。統一部副報道官は、「北から2日前に受諾の連絡があった。韓国企業関係者のカトリック信徒と会う予定で、北側と政治的な会合や平壌訪問はない」と説明した。
20日■北朝鮮に事故弔意伝える通知送付
平壌で今月13日、建設中の高層マンションが崩壊した事故を受けて、統一部当局者は、「きょう午前10時ごろに、(軍事境界線がある)板門店の連絡官を通じて通知文を送った」と発表した。同当局者は通知文について、「事故で多くの人命被害が発生したことは残念であり、深い慰めの意を表明する」との内容だと説明した。通知文は大韓赤十字社総裁名義で朝鮮赤十字会宛てに送られた。北朝鮮も韓国で先月16日に発生した世越号沈没事故の被害者に対し、先月23日、板門店を通じ弔意を伝えていた。
19日■臨時国会始まる、沈没事故焦点か
5月の臨時国会が1カ月の会期で始まり、企画財政委員会や保健福祉委員会などの常任委員会で、旅客船沈没事故に関連した報告が行われた。与野党は、旅客船沈没事故の国政調査を行うことで原則合意しているが、調査期間や方法、調査対象などについては合意できていない。特別検事の導入についても、時期について与野党間にずれがあり、今後の与野党の調整の行方に関心が寄せられている。
18日■朴大統領が沈没事故悼むミサ出席
朴槿惠大統領は、ソウルの明洞大聖堂で行われた旅客船沈没事故犠牲者と遺族のためのミサに出席した。1000人以上が出席してミサが開始された直後、朴大統領は「私のせいです。私のせいです。私の大きな過ちのせいです」と叫んだ。朴大統領はこの日、同聖堂で廉洙政カトリック枢機卿と対話した後、ミサに臨んだ。青瓦台(大統領府)は、朴大統領がミサで犠牲者の安息と行方不明者の一日も早い発見を祈ったと伝えた。
17日■統一地方選の競争率、過去最低に
6月4日に投開票が行われる統一地方選挙の候補者登録が終了し、平均競争率は2・3倍で、これまでで最も低くなった。今回の選挙では、17の広域自治体の首長や、226の地方自治体の首長や議員、合わせて3952人を選出する、中央選挙管理委員会によると、約9000人が立候補登録をして、4年前の選挙の2・5倍を下回り、過去最低となった。選挙運動は投票日前日の来月3日まで行われる。
16日■韓国・ブルネイ、国交樹立30年
外交部は、韓国とブルネイの国交樹立30周年を記念し、朴槿惠大統領がブルネイのボルキア国王と祝賀メッセージを交換したと発表した。朴大統領は「1984年の国交樹立から30年間、両国関係は政治・経済分野はもちろん文化・教育・人的交流分野で着実に発展してきた」として、今後の両国関係の発展と協力を呼びかけた。ボルキア国王は「この30年で両国関係が強まった。二国間や国際的なパートナーシップ強化のための協力を続けていく」とした。
15日■「分断・統一史料」の発掘保存へ
統一部関係者は、「統一史料が流失しないよう、常時史料を収集・管理するとともに、関連史料を国民に公開し、統一への関心を高める必要がある。統一部内に『平和統一歴史財団』設立に向けたタスクフォース(特別チーム)を設置した」と明らかにした。同財団は分断以降、主要な南北会談の文献をはじめ、文書、写真・映像、関連者らの口述資料などを体系的に集め、管理する機関の役割を行う。また、南北関係資料を展示する「統一博物館」も設立予定。