28日■日本と北朝鮮の政府間協議が終了
26日に始まった日本と北朝鮮の外務省局長級協議は、焦点だった拉致問題の再調査について合意に至らないまま、スウェーデン・ストックホルムでの3日間の協議を終えた。日本側は政府認定の拉致被害者に加え、拉致の疑いが排除されない行方不明者についても調査するよう求めた。北朝鮮側は、朝鮮総連中央本部の競売問題で、日本側に前向きな対応を求めたが、日本側は、司法に介入できないとの立場を伝え、平行線に終わった。
27日■米空軍、F16戦闘機を韓国配備へ
在韓米軍第7空軍司令部は、「来月1日、ニュージャージーとワシントンの州空軍防衛軍から12機のF16戦闘機が全羅北道・群山空軍基地に展開する。アジア太平洋地域での安定と安保のため」と発表した。米空軍は今年1月中旬にもユタ州の空軍基地からF16を12機と兵士約300人を韓国に配備している。
26日■韓中外相階段、習主席の訪韓調整
尹炳世・外交部長官は、中国の王毅外相と会談した。外交部は外相会談について「北朝鮮の核実験に強く反対する共同の立場から、二国間・多国間での協力を強化することで合意した」と説明した。習主席の訪韓については「両国が戦略的パートナー関係を再び飛躍させる歴史的一段階となる」と評価した。尹長官はまた、韓半島統一が周辺国にも役立つと説明。王外相は平和統一に対する中国の支持を再確認した。
25日■次期戦闘機F35Aの追試で訪米へ
防衛事業庁関係者は、韓国軍が次期戦闘機(FX)として導入する米ロッキード・マーチンのステルス戦闘機F35Aの追加試験評価を行うため、空軍試験評価団が26日から2週間の予定で訪米すると発表した。米テキサス州フォートワースの同社工場を訪問して、2012年に実施された試験評価後の変更箇所や、耐久性試験中に生じた亀裂などこれまで発生した欠陥が改善されたかなど確認する。防衛事業庁の交渉チームも訪米し、価格や技術移転を含む第3回契約交渉を進める。
24日■ソウルの法王ミサ、北に参列要請
8月に来韓するローマ法王フランシスコが韓半島の平和を祈念してソウルの明洞大聖堂で執り行うミサに、北朝鮮のカトリック関係者が参列する方向で調整が進められている。韓国天主教主教会議とソウル大教区民族和解委員会が5月中旬、中国・瀋陽で行った北朝鮮の朝鮮天主教協議会の関係者との会合で要請した。韓国天主教側は、「法王が執り行う平和祈念のミサ」だとして、北朝鮮の信者らの参列を期待した。朝鮮天主教協議会側は、内容を綿密に検討してから回答すると述べたという。
23日■韓国・EU外相、北の非核化で協力
尹炳世・外交部長官と欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表(外相に相当)はソウルで会談し、北朝鮮の非核化を推進するための協力を強化していくことで一致した。尹長官は会見で、「北の核開発を決して容認せず、核実験などの追加挑発に対し、国際社会が断固たる対応を取るとの立場を再度確認した」と発表。アシュトン代表は「北朝鮮の非核化と安定した平和の構築という共同目標をわれわれは共有している」と述べた。
22日■国防部が北朝鮮の砲撃に抗議
国防部は、北朝鮮軍が黄海上の北方限界線(NLL)近くの韓国領の延坪島近海で任務にあたっていた韓国海軍の誘導弾高速艇の近くに砲撃したことに対し、厳重に抗議する通知文を北朝鮮側に送った。通知文は南北将官級会談の韓国側首席代表名義で、同会談北朝鮮側代表宛てに送付され、北朝鮮の挑発行為に対して厳重に警告するとともに、全ての責任は北朝鮮側にあることを明確にした。