ここから本文です

2014/08/15

<週間ダイジェスト>8月7日~8月13日

13日■国防部が暴力防止刷新案を報告

 国防部は、朴槿惠大統領が主宰した全軍主要指揮官会議で、兵士による銃乱射事件や1等兵の暴行死事件を受けてまとめた軍の革新計画を報告した。韓民求・国防部長官は、軍部隊内での人権保障、安全な兵営環境の造成、紀綱が確立された軍隊の育成という3分野で革新計画と課題を提示し、短期的な課題は年内に実施すると報告した。また私的制裁を禁じる「軍人服務基本法」を制定することにした。

12日■海軍が次期護衛艦「江原」進水式

 海軍は、慶尚南道・昌原のSTX造船海洋で4番目の次期護衛艦(FFG)となる「江原」(2300㌧)の進水式を行った。式典には厳賢聖・海軍参謀次長ら海軍関係者と、崔文洵・江原道知事が出席した。同艦は全長114㍍、最大速度30ノット(時速55・5㌔)で約120人の乗組員が乗船できる。対空・対艦ミサイル、ソナーや魚雷音響対抗システムなどを備える。15年下半期に海軍に引き渡され、16年に実戦配備される予定。

11日■朴大統領、軍隊改革へ対策指示

 朴槿惠大統領は、陸軍砲兵部隊内で1等兵が先輩兵士らの集団暴行により死亡した事件で、文化隆盛委員会(大統領直属の政策諮問委員会)で、部隊内の読書プログラムが兵営文化の改善や問題のある兵士への取り組みに有効であるとする発表があったと紹介し、「国防部が文化体育観光部とともに読書プログラムの支援を拡大する必要がある」と指摘した。また、指揮官将校を対象にした教育研修過程で人文プログラムを強化すべきと強調した。

10日■韓米日外相会談で北の核問題協議

 尹炳世・外交部長官は、ミャンマーでケリー米国務長官、岸田文雄外相と韓米日外相会談を行い、北朝鮮の核問題などをめぐる協力策を協議した。尹長官は、北朝鮮が核兵器の開発やあらゆる種類のミサイル実験を続けていると述べ、「北朝鮮の脅威にどう対応するか、3カ国の戦略を強固にすべき」と強調した。ケリー長官は、北朝鮮の核問題などについて言及した上で、米国の重要な同盟国である韓日の関係改善をあらためて求めた。

9日■韓日外相会談で歴史問題を提起

 東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議などに出席するためミャンマーを訪問中の尹炳世・外交部長官は、首都ネピドーで日本の岸田文雄外相と会談した。韓日外相会談は昨年9月に国連で行われて以来11カ月ぶりで、今年初めて。尹長官は「(日本が)歴史問題に対し真剣な姿勢を見せれば、国民も心を開き、問題は少しずつ解消していくだろう」と述べた。さら日本の政治指導者の靖国神社参拝や歴史認識についての発言などについて懸念を示した。

8日■ナイジェリアに「特別旅行注意報」

 保健福祉部、外交部、疾病管理本部などの関係官庁は、西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱をめぐる対策会議を開き、死者が発生したナイジェリアの最大都市ラゴスに対して「特別旅行注意報」を発令する方針を決めた。「特別旅行警報制度」は、現地の韓国人に身辺の安全を確保するよう注意を促す1段階(特別旅行注意報)と、現地の韓国人に短期的な退避を勧告する2段階(特別旅行警報)で運用される。

7日■脱北者出身議員、北人権委員長に

 脱北者出身で初の国会議員となった与党セヌリ党の趙明哲議員が、同党の北朝鮮人権および脱北者拉致(被害)者委員長に任命された。趙氏は金日成総合大学卒業後、同校経済学部の教員になったが94年に脱北した。韓国亡命後、対外経済政策研究院の国際開発協力センター所長や統一部統一教育院長などを経て、第19代総選挙の比例代表で脱北者出身者として初めて当選した。