７日■全斗煥元大統領次男を取り調べ

　脱税で起訴された全斗煥・元韓国大統領の次男、在庸氏が裁判で証人に偽証させたとして検察の捜査を受けていることが明らかになった。ソウル中央地検は、在庸氏を偽証教唆の容疑で拘束し、取り調べた後に釈放した。在庸氏は、京畿道・烏山の土地を売却する際に林木費を不正に計上して、譲渡所得税を脱税したとして起訴された。在庸氏から土地を買い入れ、証人として出廷した人物に対し、自身に有利な証言をさせた疑いも持たれている。

６日■国防白書発刊、北は国境守備強化

　国防部は、２０１４年版国防白書を発刊し、北朝鮮が金正恩・第１書記の指示で、北部の慈江道一帯にある軍需施設の警備や中ロとの国境地域に軍団級部隊の12軍団を創設したと明記した。さらに空軍を中心に兵力を約１万人増やしたほか、金第１書記の軍掌握のため、国防委員会所属だった保衛司令部を軍総政治局に移管したとした。国防部関係者は、「慈江道一帯の軍需施設を警備し、軍レベルで国境守備を強化しようとする措置だ」と説明した。

５日■大統領元側近の国政介入疑惑虚偽

　朴槿惠大統領の元側近で「陰の実力者」とされるチョン・ユンフェ氏が、国政に介入しているとした青瓦台（大統領府）の内部文書についてソウル中央地検は、警察官の朴グァンチョン氏（逮捕・起訴済み）が青瓦台公職紀綱室に出向した際、風説を事実のように偽って作成したとする中間捜査結果を発表した。文書は元青瓦台公職紀綱秘書官の趙応天氏の指示で、朴氏が朴大統領の実弟、朴志晩氏に伝えたという。検察は趙氏を公務上秘密漏えいなどの罪で在宅起訴した。

４日■口蹄疫発生、農家で消毒作業強化

　慶尚北道義城郡と忠清北道陰城郡の３カ所の畜産農家で口蹄疫の感染が確認されるなど、最近１カ月で全国32カ所の畜産農家で口蹄疫が発生し、全国的な拡がりを見せている。農林畜産食品部は、これまで豚２万５０００頭近くが殺処分されたと発表した。韓国では４年前にも口蹄疫が全国で発生したが、同部はワクチン接種など予防を続けてきたので、４年前ほどに感染が拡大する可能性は低いと思われると説明した。

３日■韓国医療関係者、エボラ感染疑い

　保健福祉部と外交部は、シエラレオネの首都フリータウン近郊にあるエボラ出血熱治療所で韓国の緊急救護隊の第１陣として活動していた医療関係者10人のうち１人が、先月30日にエボラ出血熱と診断された患者の採血中に、自分の指を注射器の針で刺してしまったと発表した。同医療関係者は感染症状はみられないが、ドイツの専門治療病院に移送され、潜伏期間とされる今月20日まで感染の確認を行う。

２日■国防部「韓米軍事演習は続ける」

　国防部は、北朝鮮が「新年の辞」で南北の対話ムード醸成のため韓米合同軍事演習の中断を要求したことについて、「警戒態勢を維持するため、訓練は続けければならない」と発表した。国防部は、「韓米連合体制がある限り、訓練は続ける」として、実施日程に変更はないことを強調した。北朝鮮の金正恩・第１書記は１日に発表した「新年の辞」で、「南朝鮮（韓国）当局は外勢と共に行う無謀な軍事演習をはじめ、すべての戦争策動を止めるべきだ」と、韓米軍事演習の中断を求めていた。

１日■朴槿惠大統領、国立墓地を参拝

　朴槿惠大統領は、新年最初の日程として、国立ソウル顕忠院（国立墓地）を参拝した。参拝には鄭烘原・国務総理をはじめ、各官庁の長・次官、青瓦台（大統領府）の秘書官らが同行し、顕忠塔に献花して殉国先烈と護国英霊の魂をたたえた。朴大統領は芳名録に「光復（日本植民地支配からの解放）70年を迎え、韓半島の平和と繁栄を願う」と記した。