25日■撃沈事件5年、海軍が黄海で訓練
海軍哨戒艦「天安」撃沈事件から26日で丸5年になるのを前に、海軍が黄海で海上機動訓練を行った。韓国型駆遂艦「乙支文徳」や新型護衛艦「仁川」など、約10隻の艦艇が参加し、対空・対艦射撃訓練も実施された。同事件はNLLに近い黄海の白翎島南西沖で2010年3月26日に発生した。警戒勤務にあたっていた「天安」が、北朝鮮の魚雷攻撃を受けて沈没、乗組員104人のうち46人が死亡した。
24日■韓国軍、多連装ロケット砲配備へ
陸軍前線の砲兵旅団に今年後半、最大射程80㌔の次期多連装ロケットシステム(MLRS)が配備される。次期多連装ロケット砲は、既存のMLRS「九竜」に代わる装備。130㍉と230㍉のロケット弾を発射できる。中でも230㍉弾の最大射程は80㌔で、軍の砲兵戦力のうち射程が最も長いK9自走砲の最大射程(40㌔)の2倍に達する。軍関係者は「北が現在保有する長距離砲より射程が長く性能が優れた砲兵火器を保有することになる」と説明した。
23日■脱北者団体がビラ散布中止表明
脱北者でつくる団体「自由北韓運動連合」の朴相学代表は、北朝鮮の体制非難ビラを風船を使って北に散布する計画を全面的に中止すると明らかにした。同団体は北朝鮮による海軍哨戒艦「天安」撃沈から5年となる26日に合わせて、ビラ散布を計画していた。これに対し北朝鮮は、武力で対応すると威嚇していた。朴氏はビラ散布中止の条件として、北朝鮮が哨戒艦撃沈の犯行を認めて謝罪し、再発防止を約束することを求めていた。
22日■岸田外相、韓日両国の青年と交流
韓国を訪問中の岸田文雄外相は、ソウル市内のホテルで両国の若者を招いて開かれた「日韓人材交流会」に出席した。交流会には日本での留学経験などがある韓国人約120人と韓国に留学中の日本人約10人が参加した。岸田外相は「日韓関係が発展していくことは、両国の利益だけではなく、アジア太平洋地域、国際社会にとっても大変重要だ」と述べ、「関係発展のために両国の若者が果たす役割は大変重要」と強調した。
21日■朴大統領の支持率、再び下落傾向
駐韓米国大使への襲撃事件で、保守層の結束が強まったことで40%台を回復していた朴槿惠大統領の支持率が、再び下落した。世論調査会社「韓国ギャラップ」が、全国の成人男女1000人を対象に行った世論調査によると、朴大統領の国政運営について、支持率は36%だった。支持率は、不透明な人事などへの批判が高まり1月末には29%まで下落した。その後、駐韓米国大使への襲撃事件を機に3月第二週は39%にまで回復したが、一週間で再び下落した。
20日■中国兵の遺骨68柱を韓国が返還
国防部は、仁川国際空港で、韓国戦争で死亡した中国軍兵士の遺骨の引き渡し式を行ったと発表。韓国が中国に引き渡したのは、この1年間に発掘された68柱の遺骨。両国は13年、毎年新たに発掘された中国兵の遺骨を、墓参りの習慣がある中国の清明節(今年は4月5日)前に引き渡すことで合意した。これに基づいて韓国は昨年3月、中国兵の遺骨437柱を中国に返還した。
19日■不正で前海軍参謀総長の令状請求
最新鋭救助艦「統営」に搭載するソナー(音波探知機)などの納品をめぐり不正が発覚した問題で、政府合同捜査団は、背任や虚偽公文書作成および行使などの容疑で黄基鉄・前海軍参謀総長の令状を請求した。2億ウォン(約2150万円)の旧型ソナー(音波探知機)が約20倍の41億ウォンで納品されたことがすでに発覚している。合同捜査団によると、黄氏は同艦のソナー選定が行われた09年当時、防衛事業庁艦艇事業部長を務めており、部下が試験評価書の改ざんを行ったことを知りながら黙認した疑いがある。