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2015/04/24

<週間ダイジェスト>4月16日~4月22日

22日■国連に「慰安婦追悼日」指定を

 国会外交統一委員会は、国連に対して毎年8月14日を旧日本軍の慰安婦被害者を追悼する日に指定するよう求める決議案を上程した。最大野党・新政治民主連合の沈載権議員が発議した。8月14日は91年、故金学順さんが初めて実名で慰安婦だった過去を明らかにした日だ。国連は05年、アウシュビッツ収容所が解放された1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に指定している。

21日■北警備艇、故障で黄海NLL侵犯

 合同参謀本部は、北朝鮮の警備艇1隻がエンジンの故障で黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を侵犯した後、北朝鮮に戻ったと発表した。この警備艇はエンジンの故障で3㌔漂流し、NLLを越えて韓国側に約700㍍入った。北朝鮮は、同警備艇がNLLを越える前に船舶共通通信システムを通じて、「機関の故障が生じた。えい航する」という内容を韓国側に通知した。

20日■不正資金疑惑の李総理が辞意表明

 不正資金疑惑の渦中にあった李完九・国務総理が、南米歴訪中の朴槿惠大統領に辞意を表明した。朴大統領は27日の帰国後に辞任を受け入れる方針だ。李総理については、自殺した建設・開発会社「京南企業」の前会長、成完鍾氏が「李総理が13年4月に国会議員の再・補欠選に出馬した際、3000万ウォン(約330万円)の裏金を提供した」と証言し、不正資金の授受疑惑が浮上していた。李総理は疑惑について否定したが、説明が二転三転していた。

19日■エチオピア大統領、経済交流期待

 訪韓中のエチオピアのムラトゥ・テショメ大統領は、「韓国政府と韓国国民がエチオピアを助ける最も良い方法は、エチオピアの開発パートナーになること」と強調した。同大統領は、慶尚北道・亀尾のセマウル運動会館や江原道・春川にある朝鮮戦争参戦のエチオピア兵の記念塔などを訪ね、「両国間の特別な友情をさらに強化していかなければならない」と述べ、投資や貿易、経済面での交流が深化することに意欲を示した。

18日■豪雨被害のチリに支援物資届ける

 韓国政府は、南米チリの北部で豪雨による大洪水で大被害が発生した問題で、テントなど10万㌦(1200万円)相当の支援物資を届けた。水害復旧現場にはこれまで、韓国の国ズ際NGO(非政府組織)「グッドネーバーズ」がおむつなど3万㌦相当の物資を支援し、チリ韓人会は支援金を渡した。サムスン電子や現代・起亜自動車も支援物資を届けた。

17日■韓日米が初の外務次官級協議開催

 韓国、日本、米国の3カ国が米ワシントンで外務次官級協議を開いた。韓国は趙太庸・外交部第1次官、日本は斎木昭隆外務事務次官、米国はブリンケン国務副長官が出席した。韓米日の外務次官がこういう形で公の協議を行うのは初めてで、歴史問題をめぐって関係がぎくしゃくする韓日に対し、米国が実質的な「仲裁」に乗り出し、3カ国間の安保協力を積極的に推し進めるために開催された。

16日■遺族の反発で国務総理弔問できず

 旅客船・世越号沈没事故から1年を迎え、李完九・国務総理は京畿道安山市の合同焼香所を訪れたが、遺族らの強い抗議を受け、弔問できないまま引き返した。同事故では修学旅行中だった安山市の高校生が多数犠牲となり、同市内に犠牲者を慰霊する政府の合同焼香所が設置された。遺族ら約20人が焼香所の前で、「行方不明者を家族のもとに」などと書かれた横断幕を広げて弔問を阻んだ。