24日■北の4人送還へ国際社会と協力
統一部は北朝鮮が拘束している韓国人4人の送還に向けて、国際社会と協力して外交的な措置を取っていると明らかにした。統一部は、「多角的な努力をしている」と強調。北朝鮮当局が4人のうち、キム・グクギ氏とチェ・チュンギル氏に「無期労働教化刑」(無期懲役)を言い渡したことについて、「人道主義の見地から家族と弁護人の接見から認めることが必要と思う」として、2人の健康状態や所在などを確認してから必要な措置を取る方針を示した。
23日■国連北朝鮮人権事務所ソウルで開所式
国連人権高等弁務官事務所がソウルで、北朝鮮の人権状況を監視するための拠点となる国連北朝鮮人権事務所(ソウル国連人権事務所)の開所式を行った。事務所は鍾路区のソウルグローバルセンターに設置され、5人の職員が勤務する。北朝鮮で組織的、広範囲に行われている人権侵害の責任を糾明するため、その状況をモニタリング、記録し、証拠を保存する役割を担う。また、北朝鮮の人権問題を外部に知らせ、関係国の政府や市民社会の関与を促す。
22日■「虚心坦懐に協議」北に対話促す
韓国政府は、南北が対話のテーブルに着くことになれば相互の関心事について「虚心坦懐に協議を進めることができる」と期待を示した上で、北朝鮮に対し、条件を付けずに南北対話に応じるよう改めて促した。統一部の林丙哲報道官は定例会見で、南北関係改善の見通しに関連し「これまで数回にわたり北に対し形式や議題にこだわらずにいつでも対話する用意があることを表明してきた」と述べた。
21日■朴大統領、干ばつの被害現場を視察
朴槿惠大統領は、深刻な干ばつに見舞われている地域の仁川・江華島を訪れた。大統領府によると、朴大統領は、島内の貯水池や被害を受けている農家を視察し、緊急給水活動の現場を点検したほか、支援活動を行っている軍将兵を激励した。大統領が干ばつの被害現場を訪れたのは初めて。朴大統領は被害および対策推進状況などに関する報告を受け、官民軍が協力し総力を挙げて対応するよう指示した。
20日■韓日外相会談の議題調整で訪韓
外交部の趙太庸・第1次官と日本の杉山晋輔外務審議官は、ソウルの外交部庁舎で会談した。会談では、東京で開かれる韓日外相会談の議題などについて詰めの調整を行った。杉山氏の訪韓は日本側の要請で行われたという。杉山氏は会談後、記者団に対し、「外相会談の準備のため安倍首相と岸田外相の指示を受けて急きょ訪韓が決まった」と説明した上で、「趙氏との会談で、さまざまな話題について話した」と述べた。
19日■朴大統領の支持率ワーストタイ29%
世論調査会社の韓国ギャラップが発表した調査結果によると、朴槿惠大統領の支持率は29%と、政権発足後で最低となった。調査は今月16~18日、全国の成人男女1000人を対象に実施された。支持率は先週に比べ4ポイント低下した。支持率29%は、年末調整と増税をめぐる論争が起きた今年1月第4週と2月第1週に並ぶ。一方、不支持率は先週から3ポイント上がり61%だった。不支持の理由としては、「MERS問題への対応の不備」(33%)が最も多かった。
18日■黄・新総理がMERS終息に意欲
新任の黄教安国務総理が、早速MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスの対応現場を訪れた。黄総理は、MERS感染者の隔離・治療を行っているソウルの国立中央医療院を訪問。8階の隔離病棟入り口で院長から現状の報告を受け、治療状況を点検した。黄総理は、「MERSをめぐる不安が続いており首相として責任を感じる」とした上で、「私がコントロールタワーとなり、MERS終息の先頭に立つ」と意欲を示した。