5日■故金大中元大統領の李夫人訪朝
故金大中元大統領の李姫鎬夫人が、平壌を訪問した。北朝鮮の金正恩第1書記の招待による訪問。李夫人に同行した金聖在・元文化環境相は出発前、「分断70年の痛みと傷を癒やし、和解と協力を進めて、(南北が)平和的に往来して暮らせるようになることを願う気持ちで出発する」との李夫人の言葉を伝えた。李夫人は8日まで滞在し、児童施設や病院などを訪れる。正恩氏との面会が実現するかは不透明だ。
4日■保健福祉部長官、電撃的に更迭
朴槿惠大統領は、MERS(中東呼吸器症候群)の流行が事実上、終息したことから、感染拡大の責任を問う意味で、文亨杓・保健福祉部長官と崔元永・雇用福祉首席秘書官を同時に交代することを決めた。後任の長官に鄭鎮燁・盆唐ソウル大病院教授を内定した。青瓦台(大統領府)は鄭氏について、「長年にわたりソウル大医学部の教授として、さまざまな医療経験を持っており、韓国の医療システム全般について深い理解と高い見識を備えている」と起用の理由を説明した。
3日■朴大統領、岡田民主党代表と会談
朴槿惠大統領は、訪韓中の岡田克也民主党代表と青瓦台(大統領府)で会談し、「戦後70年を機に発表するとみられる安倍晋三首相の談話で、歴代談話の歴史認識をはっきりと再確認することにより、両国関係が未来へ向かうための大きな基盤になることを期待する」と話した。さらに「韓日関係が今日まで発展することになったのは、村山談話、河野談話など、植民地支配と侵略を反省し未来に進もうとする日本の歴代内閣の歴史認識が基盤となっている」との考えを示した。
2日■外交部長官とIAEA局長が会談
尹炳世・外交部長官は、オーストリア・ウィーンで国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長と会談し、イラン核協議の最終合意や北朝鮮核問題について意見を交わした。尹長官はイラン核協議の最終合意について、合意事項の履行や検証におけるIAEAの役割の重要性に言及し、韓国政府もイラン核問題で国際社会とともに積極的に努力していくとの意向を示した。そして、イラン核協議の最終合意が北朝鮮核問題に対し、良い影響を与えることに期待感を示した。
1日■米軍、北地下施設の精密地図作成
米軍が戦時に備え、北朝鮮の地下軍事施設の精巧な地図を作成し、韓米両軍幹部を対象に同施設に関する教育プログラムを運営中であることが明らかになった。同プログラムは90年代半ばに米陸軍が作ったもので、在韓米軍には07年に導入され、韓国軍幹部は昨年から参加が始まった。同プログラムでは、地下施設全般に関する教育と共に、北朝鮮の地下施設に関する情報共有も行われる。現在、北朝鮮の地下施設は6000~8000カ所と推定されている。
31日■国連総長「南北改善へ役割果たす」
潘基文・国連事務総長は、米ニューヨークの国連本部で訪米中の与党セヌリ党の金武星代表と会談し、「韓国政府の韓半島の平和定着に向けたビジョンが実現するよう支援を続ける」と強調した。さらに、「北朝鮮を対話路線に誘導し、南北関係改善に寄与するため、いかなる役割でも果たす意志がある」と話した。任期が1年余りとなった潘氏は、次期韓国大統領選への出馬も取りざたされているが、金氏は「国内政治については一言も出なかった」と語った。
30日■韓国・ポーランド外相会談を開催
ポーランドのワルシャワを訪問した尹炳世・外交部長官が、スヘティナ外相と会談した。尹外相は、「ポーランドとドイツの和解が欧州の平和と繁栄の起爆剤になったように、韓半島でも一日も早く平和と和解が定着することを期待する」と述べた。両外相はウクライナ問題、イラン核交渉などの中東問題などについても意見を交わした。