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2015/12/11

<週間ダイジェスト>12月3日~12月9日

9日■空軍、ロシア衛星墜落事故を追跡

 ロシアの軍事衛星が8日、墜落した事故をきっかけに空軍が今年7月から運用している「宇宙情報状況室」が注目されている。同室はロシアの衛星が墜落し始めると、リアルタイムで軌道を追跡し空軍が状況を把握するのに重要な役割を果たしたためだ。同室は米戦略司令部からリアルタイムで宇宙情報の提供を受け、韓国天文研究院をはじめとする5カ所の韓国機関に情報を伝えた。

8日■国連人権理事会議長、韓国初選出

 韓国は、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開催された人権理事会の会合で、来年の人権理事会議長国に選出された。在ジュネーブ国際機関韓国政府代表部の崔京林大使が来年1月1日から1年間、議長として人権理事会の各種会合を運営する。韓国は現任期を含め、理事国を3期務めた。さらに16~18年までの理事国にも再選されている。

7日■レバノン派遣韓国軍に名誉市民証 

 政府が国連平和維持活動(PKO)としてレバノンに派遣している韓国軍部隊「東明部隊」に、同国で活動中の外国軍としては初めて名誉市民証が贈られた。東明部隊は、レバノン南部のティール地域にある75の村を代表する市長から名誉市民証を受け取った。07年に同国に派遣され、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)として8年間にわたり活動し、現地住民に信頼され友情を深めてきた。東明部隊はUNIFILの外国軍部隊の中で唯一、医療奉仕活動を定期的に行っている。

6日■韓国軍、ステルス無人航空機開発へ

 韓国軍は、研究を進めている「創造国防」課題について31種を選定。高高度に留まり有事の際に北朝鮮の長射程砲や移動式ミサイル発射台などを攻撃するステルス無人航空機(UAV)と、ドローン(小型無人機)で韓国内の軍事施設を監視するシステムが含まれた。「創造国防」とはICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)、ビッグデータの活用など最先端科学技術を国防業務に融合させる概念。来年までUAVの分析や運用概念の確立などの研究を行い、17年から19年まで応用研究を進める。

5日■統一部長官「EUが南北仲介役を」

 洪容杓・統一部長官は、韓国に駐在する欧州各国の大使らと会い、政府の対北政策について説明した。洪容杓長官は、「北に常駐公館を持つ欧州各国が、南北の仲介役を果たせる」との認識を示し、EUに対して南北の仲介役を要請した。韓国駐在EU代表部のゲルハルト・サバティル大使は、韓半島の統一に向けた韓国政府の努力を支持し、「北との関係はEUの対外政策で重要な意味を持つ」と、北に南北関係改善を希望するメッセージを伝える考えを表明した。

4日■ハンガリーと軍事情報保護協定締結

 国防部は、軍事交流の活性化に向けハンガリーと軍事秘密情報保護協定を締結したと発表した。チェコとハンガリー、ポーランド、スロバキアの東欧4カ国(V4)首脳との会談などに出席するためチェコを訪問中の朴槿惠大統領に同行した同部の黄仁武次官が署名した。韓国が同協定を締結した国は、ハンガリーのほかに米国、カナダ、フランス、ロシア、フィリピンなど32カ国になる。

3日■廃止予定司法試験を21年まで存続

 法学専門大学院(ロースクール)の導入に伴って17年末に廃止されることが決まっていた司法試験について、法務部は21年まで存続させる姿勢を示した。法務部は猶予期限を21年とした理由について、ロースクール制度の改善方向に対する研究に必要な期間などを考慮したと説明した。ロースクールは「試験浪人」をなくし、専攻に関係なく誰でも法曹人になれるチャンスを与えるという趣旨で、韓国で09年に導入された。