ここから本文です

2016/02/05

<週間ダイジェスト>1月28日~2月3日

3日■衛星打ち上げ予告の北朝鮮に警告

 政府は、北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルの発射を予告したことを受け、「北が長距離ミサイルの発射を強行した場合、韓半島はもちろん、この地域と全世界の平和と安保に対する重大な脅威となり、国際社会が酷烈な代価を払わせることになることを厳重に警告する」との立場を表明した。北朝鮮は2日、国際機関に対して今月8日から25日の間に「人工衛星を打ち上げる」と通告した。しかし、国際社会は「人工衛星の打ち上げ」と称して事実上の長距離弾道ミサイルを発射するとの見方を強めている。

2日■疾病管理本部長任命、次官級格上げ

 朴槿惠大統領は、保健福祉部の疾病管理本部長に鄭錡碩・翰林大学校付属聖心病院長を任命した。感染症管理の最前線に立つ疾病管理本部は、昨年のMERS(中東呼吸器症候群)流行を受けて、今年1月から次官級をトップとする組織に格上げされた。青瓦台(大統領府)は「鄭新本部長は診療と臨床の経験が豊富で研究実績も秀でている。MERSやジカ熱など海外の感染症に対し徹底した国家防疫体系を構築するなど、韓国の疾病予防の水準を引き上げることができる適任者だ」と説明した。

1日■軍制服組のトップが軍施設を点検

 軍制服組トップの李淳鎮・合同参謀本部議長は、大邱にある陸軍第2作戦司令部を訪問し、4回目の核実験を行った北朝鮮がミサイル挑発や核実験、後方への侵入、無人機による挑発、テロ、サイバー攻撃などさらなる挑発を敢行する可能性に備え、完全な作戦が行われるよう、常時作戦態勢を維持するよう指示した。李議長は、空軍の空中戦闘司令部と第11戦闘飛行団も訪れた。

31日■THAAD配備は韓米同盟が決定

 米太平洋軍のハリス司令官は、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備問題について、「どちらか一方ではなく、韓国と米国が同盟において同等に決定すべき問題だ」と強調した。ハリス司令官は、THAADを韓国に配備するかしないかの決定に先立ち、THAAD配備に関する協議に着手するかどうかの決定すら発表されていないとした。

30日■韓日中教育相がソウルで初会合

 韓日中3カ国の教育相会合がソウルで開かれ、交流拡大や会合の定例化を盛り込んだ共同宣言をまとめた。韓日中3カ国の教育相会合はこれが初めてとなる。会合には、韓国の李俊植副総理兼教育相、日本の馳浩文部科学相、中国の袁貴仁教育相が出席した。共同宣言では、初等及び中等教育の段階の児童や生徒の交流促進、学者や学生の交流プログラムへの財政支援拡大、などが盛り込まれた。

29日■前国務総理、政治資金法違反で有罪

 建設会社会長から裏金を受け取った罪で在宅起訴された李完九・前国務総理の判決公判がソウル中央地裁であり、懲役8カ月、執行猶予2年が言い渡された。検察当局は李氏が国会議員選挙に出馬した13年4月、選挙事務所で自殺した建設会社会長、成完鍾から現金3000万ウォン(約300万円)を受け取ったとして、政治資金法違反の罪で在宅起訴していた。李氏は判決後、控訴する意向を表明した。

28日■朴大統領、各界に旧正月の贈り物

 朴槿惠大統領が旧正月(今年は2月8日)用の贈り物を、旧日本軍による慰安婦被害者など各界各層に届けると、青瓦台(大統領府)の鄭然国・報道官が発表した。贈り物はナツメやキノコ、カタクチイワシなどの農産物、中小企業の化粧品セット、子どもの自主学習用電子書籍など。化粧品セットは在韓外国公館関係者、電子書籍は施設の子どもらに贈る予定だ。鄭報道官は、「希望に満ちた新年を国民と共につくっていくことを望む心を込めた」と説明した。