10日■国会、北朝鮮糾弾決議案を採択
国会は本会議を開き、北朝鮮の長距離ミサイル発射の糾弾決議案を採択した。決議案は「北朝鮮が第4回目の核実験に続き、長距離ミサイル発射を強行したのは、国連安全保障理事会決議を明確に違反したもので、韓半島をはじめとする国際社会の平和と安全を脅かす無謀な挑発行為と規定し、これを強く糾弾する」とした。
9日■朴大統領、オバマ・安倍氏と電話会談
朴槿惠大統領は、オバマ米大統領、安倍晋三首相とそれぞれ電話会談し、北朝鮮の4回目の核実験と長距離ミサイル発射を受けて、強力で実効的な対北朝鮮制裁案を策定し緊密に協力することで合意した。朴大統領はオバマ大統領から電話を受け、踏み込んだ協議を行った。また、安倍首相とも電話会談で、北朝鮮に相応の代価を支払わせるよう、強力かつ実効的な決議案の採択に向け協力することで一致した。
8日■北警備艇が侵犯、韓国軍警告射撃
北朝鮮の警備艇が、黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を侵犯し、韓国軍の警告射撃を受けて北朝鮮側に引き返した。北朝鮮の警備艇は午前6時55分ごろ、黄海上のNLLを越えて韓国側に入った。韓国海軍は数回にわたり、警告を行ったが、北朝鮮の警備艇がNLLを越えたため、76㍉艦砲で5発の警告射撃を行った。北朝鮮警備艇は警告射撃を受けて20分後の7時15分ごろ、北朝鮮側に戻った。
7日■北朝鮮が長距離ミサイルを発射
北朝鮮は、国際社会の警告にもかかわらず人工衛星と称する長距離弾道ミサイルの発射を強行した。先月6日の4回目の核実験に続き、再び深刻な挑発に踏み切ったことで、韓半島をめぐる情勢はさらに悪化する見通しだ。韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は午前9時半ごろ、北西部の東倉里ミサイル発射場から長距離ミサイルを発射した。韓国軍は北朝鮮のミサイルの探知・追跡のため、イージス艦や地上の早期警戒レーダー(グリーンパインレーダー)、空中早期警戒管制機(ピースアイ)などを稼働した。
6日■韓中首脳が韓半島情勢で電話会談
朴槿惠大統領が中国の習近平国家主席と電話会談し、北朝鮮の4回目の核実験や事実上の長距離ミサイルの発射予告などについて意見交換したと、大統領府が発表した。両首脳が電話会談を行うのは、先月6日の北朝鮮の核実験以降初めて。朴大統領は、「北を変化させることができる強力で実効的な決議を国連安保理が採択するなど、国際社会の断固たるメッセージが速やかに実行されなければならない」として、中国側の積極的な役割を要請した。
5日■政府、シリアに1200万㌦支援を発表
国務調整室の李錫駿室長は、英ロンドンで開催されたシリア支援国会合に政府主席代表として出席し、シリアに今年、1200万㌦(約114億円)の人道支援を行う計画を発表した。シリア周辺国に対しても3300万㌦規模の有償・無償開発協力事業を支援する。今回の会合はシリアとシリア難民受け入れ国に対する支援を議論するため、英国・ドイツ・クウェート・ノルウェーの4カ国首脳と潘基文・国連事務総長が共同主催した。
4日■韓国・ポーランド外務次官会談
趙兌烈・外交部第2次官はポーランドで、同国外務省アジア太平洋担当次官や経済省次官と会談し、両国の協力強化や北朝鮮の核実験強行に伴う韓半島・北東アジア情勢について話し合った。趙氏はアジア太平洋担当次官との会談で、4回目の核実験を行った北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議採択や国際社会としての断固とした対応について、ポーランド政府の協力を要請した。また趙次官は、ポーランドに進出する韓国企業への支援や防衛産業分野での協力なども要請した。