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2016/04/29

<週間ダイジェスト>4月21日~4月27日

27日■北が5月6日に36年ぶり党大会開催

 北朝鮮が、36年ぶりとなる朝鮮労働党大会を5月6日に開催する。党の最高指導機関と位置付けられる党大会を通じ、「金正恩時代」を正式に宣言すると推測される。新たな経済路線と統一案の提示もあり得る。しかし、北朝鮮は核実験と長距離弾道ミサイル発射によって国際社会から強力な制裁を受けており、党大会が内輪のイベントに終わる可能性は高い。

26日■SNSでの薬物取引、対策を強化

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを利用して薬物を入手するケースが韓国で急速に増えていることを受け、政府は黄教安・国務総理主宰の法秩序・安全関係閣僚会議を開き、国際宅配便などに対する通関検査の強化、検察と警察による薬物犯罪の合同捜査班設置などを柱とする「麻薬類(薬物)犯罪根絶総合対策」を確定した。政府は、国内への流入段階で薬物を見つけ出すことに重点を置く。

25日■朴大統領、訪韓の独上院議長と会談

 朴槿惠大統領は、ドイツの連邦参議院(上院)議長で、ザクセン州首相のスタニスラフ・ティリッヒ氏と会談し、「ドイツ政府は北の核や人権の問題に対し、確固たる原則により断固たる対応を取っている」とした上で、「ドイツは(南北)分断の痛みを経験しているわが国民に特別な連帯感を与える国であり、韓半島の平和統一のため、両国の統一分野での協力を今後も強化していくことを願う」と話した。ティリッヒ氏は「韓国政府の対北朝鮮政策を積極的に支持し、北朝鮮の核実験などの挑発に終止符を打てるよう積極的に協力していく」と話した。

24日■外交部、北のSLBM発射実験非難

 外交部は、北朝鮮が23日に実施した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を強く非難する報道官論評を発表した。論評では「発射実験が成功したかどうかに関係なく、国連安全保障理事会決議の明白な違反である。安保理が弾道ミサイル発射を強く糾弾し、追加挑発の自制を促してから10日も経っていない時期に行われた露骨な挑発で、韓半島はもちろん北東アジアと世界の平和と安保を脅かす深刻な行為」と批判した。

23日■朴大統領、イラン式スカーフ着用へ

 朴槿惠大統領は、来月1日から韓国大統領として初めてイランを国賓として訪問するが、ロウハニ大統領との首脳会談では、顔を出して髪の毛を覆うイラン式スカーフの「ルサリ」を着用することになった。外交部によると朴大統領は、イランのイスラム文化を尊重するため、ロウハニ大統領との首脳会談をはじめ、公式日程すべてで「ルサリ」を着用し、女性随行員もこれに従うという。

22日■朴大統領支持率、就任後最低29%

 世論調査会社の韓国ギャラップが発表した朴槿惠大統領の支持率は、前週より10㌽下落して29%だった。就任後最低だった昨年1月第4週と同年2月第1週、同年6月第3週と同水準に落ち込んだ。不支持率は58%で、前週より10㌽上昇し、支持率と不支持率の差が29㌽に拡大した。朴大統領の世代別支持率は、20代が11%で最も低く、60代以上が35%で最も高かった。不支持の理由としては「疎通不足」(20%)、「経済政策」(15%)、「独善・独断」(12%)などだった。

21日■ソウル市長、習近平氏側近と会談

 朴元淳ソウル市長は、中国貴州省トップで習近平国家主席の側近とされる陳敏爾・同省共産党委員会書記とソウル市庁で会談した。朴市長は、「大変なときに助け合うのが韓中関係だ」と述べ、双方の協力をさらに強化する方針を示した。陳氏は「ソウルは観光インフラが整っており、『観光不満ゼロ』政策が非常に印象深い」と述べ、観光産業について学びたいとの考えを示した。また貴州省がここ5年間、中国の平均より高い経済発展を遂げたことを強調し、朴市長の訪問を要請した。