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2016/06/03

<週間ダイジェスト>5月26日~6月1日

1日■キューバのACSサミット出席へ

 外交部は、キューバで開かれるカリブ諸国連合(ACS)サミットに政府を代表して、外交部の趙兌烈・第2次官が出席すると発表した。ACSは、95年にカリブ海沿岸の国を中心に設立された組織で、キューバをはじめ約20カ国が加盟。韓国は98年から、オブザーバーとして参加している。同サミットは3~4日に開催される。キューバで開催される多国間会議に、韓国の外交当局者が出席するのは異例のことで、キューバとの関係改善のきっかけになるかどうかに関心が寄せられている。

31日■政府、「脳科学発展戦略」を発表

 政府は、脳の研究をリードする国になることを目指した「脳科学発展戦略」をまとめた。「脳科学発展戦略」は、2023年までに脳研究の分野をリードする国になることを目指し、中核的な脳科学技術を早期に確保し、脳研究の基盤を整えることを目標とする。また政府は、人工知能と精密医学の時代に備えて、自然知能と人工知能を連係させる技術の研究を支援すると発表。

30日■朴大統領支持率上昇で33・9%に

 世論調査会社リアルメーターが発表した朴槿惠大統領の支持率は、前週より1・6㌽高い33・9%だった。2週連続の下落から上昇に転じた。不支持率は1・6㌽下がって61・3%。政党支持率は与党セヌリ党が1・7㌽上昇の30・1%、最大野党「共に民主党」は3・1㌽下落して26・4%だった。先月の国会議員総選挙で第3党に浮上した「国民の党」は0・3㌽上昇して20・1%だった。

29日■潘事務総長がロータリー大会で演説

 「2016国際ロータリーソウル大会」が、京畿道の国際展示場KINTEXで始まり、開会式で潘基文・国連事務総長が演説した。潘事務総長は来年末の韓国大統領選出馬の可能性をめぐり発言に注目が集まっているが、政治問題には言及しなかった。潘事務総長はポリオ(小児まひ)根絶の取り組みに関し、「ロータリーの会員が寄付とキャンペーンを通じてポリオ根絶に向けた戦いの先頭に立ち、希望を与えている。その努力に感謝する」とし、根絶するまで国連も共に努力すると述べた。

28日■耐震設計など地震総合対策を発表

 政府は、建物の耐震設計を強化することなどを盛り込んだ地震総合対策をまとめた。それによると、新しく建てられる建物について、耐震設計が義務付けられる対象を、現在の3階以上または延べ面積500平方㍍以上の建物から、2階以上または延べ面積500平方㍍以上の建物に拡大するとした。すでに建てられている建物については、公共の建物は耐震補強工事を行い、現在40・9%となっている耐震率を2020年までに49・4%に引き上げるとした。

27日■朴大統領が国会聴聞会改正案拒否

 朴槿惠大統領は、聴聞会の常時開催を可能にする国会法改正案に対し、拒否権を行使した。朴大統領は黄教安・国務総理から国会法改正案に対する再議要求(拒否)と臨時閣議開催に関する報告を受けた。改正案は国会常任委員会が懸案に対し、所属議員の過半数が出席してその過半数が賛成すれば、聴聞会を開くことを認めている。政府と与党は行政府に対する立法府の過度なけん制を招くと反対していた。

26日■国会先進化法は議員権限を侵害せず

 「国会先進化法」と呼ばれる国会法の一部条項が国会議員の審議・表決権を侵害しているとして、与党セヌリ党議員が憲法裁判所に判断を求めた裁判で、憲法裁は違憲とする与党議員の主張を退けた。訴えはセヌリ党の議員19人が昨年1月に起こした。案件を在籍議員の5分の3以上の賛成で「迅速処理対象案件」に指定すると定めた国会法が、憲法の多数決の原則を侵害しているかどうかが主な争点だった。