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2016/07/01

<週間ダイジェスト>6月23日~6月29日

29日■所属議員不正疑惑で安哲秀代表辞任

 第2野党「国民の党」の安哲秀・共同代表は、同党の国会議員や幹部らが政治資金法違反容疑で検察の調べを受けていることの責任を取り、辞任する意向を表明した。安氏は来年末に行われる次期大統領選の有力候補の1人とされる。2月に結党した同党は4月の総選挙で躍進したが、大きなダメージを受けるのは必至だ。安氏は「政治というのは責任を取ることだ」と述べた。

28日■インドのミサイル技術規制「歓迎」

 インドがミサイル技術の拡散防止を目的とする国際的な枠組み「ミサイル関連技術輸出規制(MTCR)」に加盟したことについて、韓国政府が歓迎の意を示した。外交部当局者は、「インドのMTCR加盟が確定し、韓国で10月17~21日に開催されるMTCR総会に出席することを歓迎する」と述べた。韓国はMTCRの次期議長国として、北朝鮮ミサイルなど国際社会のミサイル拡散防止に努める上でインドと積極的に協力していく予定だ。

27日■在韓米軍、北朝鮮への偵察を強化

 北朝鮮が22日に中距離弾道ミサイル「ムスダン」の試射を実施してから、在韓米軍が南北軍事境界線(MDL)付近で偵察回数を大幅に増やしている。在韓米軍は22日以降、烏山基地から偵察機2機を毎日出動させ、北朝鮮の偵察を行っているという。これまで偵察は1機で行われていたが、北朝鮮による挑発の可能性を考慮したものとみられる。在韓米軍関係者は、「最近は(高高度戦略偵察機の)U2が北朝鮮監視任務にあたっている」と伝えた。

26日■国防部、東南アジアに高官派遣へ

 国防部は、黄仁武次官を団長とする「国防協力団」が27日から7月1日まで、北朝鮮の友好国であるカンボジアとラオスを公式訪問する。両国は北朝鮮と強い結びつきを維持しているため、韓国がウガンダなどアフリカに続き、東南アジアでも北朝鮮を孤立させるための外交活動に乗り出すのではないかとの分析が出ている。黄次官はカンボジアで国防次官会談を行うほか、ラオスでは、国防事務次官と国防協力や軍事教育交流協力などについて協議する。

25日■韓国戦争66年、戦没者追悼式開催

 韓国戦争勃発から66年、戦没者追悼式がソウルの蚕室体育館で行われた。黄教安・国務総理や与野党の指導部など政界要人、韓国戦争参戦者、参戦国からの外交使節団、市民ら約5000人が参加した。追悼式で、黄国務総理は、戦争で犠牲になった人々を追悼するとともに、北が中距離弾道ミサイルを発射したことに触れ、「万全の安保体制を整え、北の変化を導き出すためにあらゆる措置をとる」と述べた。

24日■韓国でのASEM文化相会合閉幕

 光州市の国立アジア文化の殿堂で開かれていたASEM(アジア欧州会議)の文化相会合が閉幕した。金鍾徳・文化体育観光部長官は議長声明で「創造経済に対する認識の向上と関心の高まりは各国の対話と協力のチャンネル構築はもちろん、創造産業を成長させる触媒になるという信念を確認した」と述べた。また「各国の文化相は文化や創造産業が創造経済発展の根本手段であるとの認識で一致した」と強調した。ASEMの文化相会合は今回を含め7回開催。

23日■大型警備艦就役、違法漁船根絶を

 海洋警察の警備艦「李清好」の就役式が、済州道西帰浦市の民軍複合港で行われた。同艦は5000㌧級で、海洋警察の警備艦としては最大級となる。全長150・5㍍、全幅16・5㍍で、甲板の面積はテニスコート9面分に相当する。悪天候でも迅速に救助活動が行える。また200㍍先まで水が届く放水銃が装備されており、船舶の火災にも素早く対応することができる。同艦は、違法操業する中国漁船の根絶を目指し導入された。