10日■空対地ミサイル「タウルス」配備へ
大田上空のF15K戦闘機から発射しても平壌の重要施設を攻撃できる長距離空対地ミサイル「タウルス」が、数カ月以内に実戦配備される。韓国に到着して実践配備を終えるまでに2~3カ月を要する。タウルスはステルス性を持ち、射程距離が500㌔以上ある長距離弾道ミサイル。タウルスが配備されれば、韓国はアジアで初めて500㌔以上の遠距離精密攻撃ミサイルを戦闘機に搭載する国となる。
9日■与党新代表に大統領側近の李貞鉉氏
与党セヌリ党はソウル市内で党大会を行い、李貞鉉・国会議員を新しい代表に選出した。李氏は朴槿惠大統領の側近で主流派。金武星前代表は非主流派だったため、朴槿惠系の主流派が党指導部に復帰するのは12年以来となる。最優先課題とされる朴槿惠派と非朴槿惠派に分かれた党内の結束が鍵となる。また、李氏は野党の地盤である全羅道出身で、韓国の保守政党で初めて、同地域出身者が代表に就任する。
8日■野党6議員、THAAD問題で訪中
最大野党「共に民主党」の国会議員6人が、米最新鋭地上配備型迎撃システム高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備問題などを議論するため中国に向け出発した。同党の金暎豪議員は、「青瓦台の立場表明が出てから非常に気が重く、強い使命感も生まれた」と硬い表情で述べた。青瓦台が訪中を思いとどまるよう求めたことについては「重く受け止めている」としながらも、「青瓦台の政務首席が党執行部とこうした懸念について話し合っていれば与野党の問題にならなかったのではないかという残念な気持ちはある」と話した。
7日■サード配備、中国主張は本末転倒
大統領府は、米国の高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓半島配備に対する中国政府の批判に対し、「本末転倒の主張だ」と述べた。金聲宇報道官は、「中国政府は、最近の北朝鮮の軍事挑発について、THAADの韓半島配備が原因だと主張している。しかし、韓半島配備は、北の軍事挑発が原因となって決定されたものであり、中国の主張は本末転倒なものである。中国政府は、軍事挑発を繰り返す北に対してより強力な問題提起を行う必要がある」と指摘した。
6日■海軍士官候補生ら航海実習で日本へ
海軍が海軍士官学校の生徒を毎年派遣している「巡航訓練戦団」が、今年は5年ぶりに日本を訪れる。軍関係者が、「巡航訓練戦団が9月5日に出港する。日本を含む12カ国に寄港する計画だ」と明らかにした。巡航訓練戦団は海軍士官候補生の航海実習を目的に毎年派遣される。今年は来年任官する海軍士官学校4年生の生徒と海軍将兵の約600人が、駆逐艦「忠武公李舜臣」と補給艦「天地」に乗船し、日本や米国、ロシア、オーストラリア、シンガポールなどを回る。
5日■韓日米、北ミサイルの情報共有継続
韓国、日本、米国の防衛当局はテレビ会議を行い、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関する情報を共有し、対応を協議した。会議には韓国から国防部の朴哲均・国際政策次長、米国から国防総省のジョンストン東アジア次長、日本から防衛省の加野幸司防衛政策課長が出席した。3カ国は会議で北朝鮮の弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議に明確に違反する挑発行為と非難。朝鮮半島だけでなく、域内の平和に対する深刻な脅威との認識で一致した。
4日■朴槿惠大統領、高齢者施設を訪問
朴槿惠大統領は、遠隔医療のテスト事業に参加している忠清南道瑞山市の高齢者施設を訪れ、事業の現場を視察した。同施設では高血圧や糖尿病、認知症などの慢性疾患を患う72人の入居者が嘱託医による訪問診療と遠隔医療サービスを受けている。朴大統領は通信機器を用いて入居者が医療サービスを受ける様子を見学し、入居者や家族、職員、大韓医師協会長らと面談した。