14日■尹炳世外相、中ロ外相と電話会談
尹炳世・外交部長官が、中国の王毅外相、ロシアのラブロフ外相とそれぞれ電話会談し、北朝鮮による5回目の核実験への対応策を協議した。尹氏は最初にラブロフ氏と電話会談し、「北の核開発の意志をくじくことができなければ国際社会全体が悔やむことになると説明した」と伝えた。ロシア外務省も電話会談後に、「双方は安保理決議などを損ねた北朝鮮の危険な行動に一致した懸念を示した」と発表した。
13日■朴大統領「原発の防災対策点検を」
朴槿惠大統領は閣議で、12日夜に慶尚北道慶州市で発生した地震に関連し、「原子力発電所や放射性廃棄物処分場など主要施設の防災対策を全面的に再点検し、今後起こりうる大規模な地震に徹底的に備えてもらいたい」と述べた。また、「今回の地震は韓国が地震の安全地帯だという既存の認識に対し警鐘を鳴らすきっかけになった」と述べた。
12日■国防部「北は追加核実験を準備」
国防部の文尚均報道官は北朝鮮の新たな核実験の動きについて、「韓米情報当局は豊渓里地域でいつでも追加核実験ができる準備が整っていると評価している」と述べた。文報道官は「北が新たな核実験を行う場合、すでに準備が整っていると判断される2番坑道の一部、もしくは3番坑道の両方で可能だ」と説明した。韓米の軍と情報当局は、北朝鮮がまだ一度も核実験を実施していない豊渓里の3番坑道でも核実験の準備が整ったことを把握したとされる。
11日■米原子力空母、韓米合同訓練参加へ
米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンが、10月10日~15日に黄海と済州島沖で実施される韓米合同海上訓練に参加する。韓米両軍は同訓練で、有事の際に北朝鮮の指揮部を含め主要施設を精密に攻撃する訓練を集中的に行う計画だ。ロナルド・レーガンは昨年10月、釜山沖で行われた韓国海軍の観艦式と東海上で実施された韓米合同訓練に参加した。
10日■国連安保理、北の核実験を非難
北朝鮮の5回目の核実験を受け、国連安全保障理事会はニューヨークの国連本部で緊急会合を開き、核実験を強く非難する一方、新たな制裁を推進するとの内容の報道声明を発表した。緊急会合は韓米日3カ国の要請で開かれた。北朝鮮の挑発で安保理が声明を発表したのは今年だけで10回目となる。声明は北朝鮮の核実験が安保理決議に「明白に違反」しているとして、強く非難した。
9日■韓国政府、北朝鮮5回目核実験非難
政府は、北朝鮮が5回目の核実験を強行したことについて声明を出し、「今年2回目となる核実験を強行したことは、看過できない重大な挑発」と強く非難した。声明では、「北朝鮮が核とミサイル開発に専念し、非常に危険な挑発を続けている」と非難した上で、「これらによって得られるものは何もないことを悟るべきだ」と述べた。また、「無謀な挑発を続ければ続けるほど、国際社会から厳しい制裁を受け、外交的な孤立に直面する」と指摘。「国際社会との協調の下、国連安全保障理事会をはじめ強力な制裁を講じるため必要なすべての措置を取る」と表明した。
8日■裏金提供疑惑で現職知事に実刑判決
自殺した建設会社前会長の成完鍾氏が、政府高官や与党セヌリ党の政治家に裏金を渡したとされる疑惑に絡み、政治資金法違反の罪に問われた洪準杓・慶尚南道知事に対し、ソウル中央地裁は懲役1年6カ月、追徴金1億㌆(約930万円)の実刑判決を言い渡した。ただ、被告が現職の知事であることなどを踏まえ、法廷で拘束はしなかった。検察は懲役2年、追徴金1億㌆を求刑していた。実刑判決が出たことについて、洪被告は「全くの予想外」と述べ、すぐに控訴する意向を示した。