28日■韓国・オランダ首脳、協力強化へ
朴槿惠大統領は、オランダのルッテ首相と青瓦台(大統領府)で首脳会談を行い、共同声明を採択した。国交樹立55周年を迎え、両国の友好協力関係を「包括的な未来志向のパートナー関係」に格上げすることにした。また北朝鮮に核を廃棄させるための国際協力の強化、北朝鮮人権問題解決のための協力再確認などの方針も声明に入れた。
27日■李前国務総理に控訴審で逆転無罪
建設会社会長から裏金を受け取った罪で在宅起訴された李完九・前国務総理の控訴審判決で、ソウル高裁は懲役8カ月、執行猶予2年とした一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。李氏をめぐっては、資源開発問題で検察当局の捜査を受けていた建設会社会長、成完鍾氏が昨年4月の自殺前に行ったインタビューで、李氏ら有力政治家に裏金を渡したことを暴露。李氏は同月、就任から2カ月で辞任した。検察側は上告するとみられる。
26日■国会の国政監査始まる、与党は拒否
国会で、政府機関などに対する今年の国政監査が始まった。来月15日まで691機関を対象に行われる。与党セヌリ党は本会議で野党が金在水・農林水産食品部長官の解任案を可決させたことに反発し、国政監査に参加しない方針を決めた。セヌリ党議員が委員長を務める国防委員会や法制司法委員会など5委員会は国政監査に向けた全体会議を開催できず、野党が委員長の外交統一委員会や教育文化体育観光委員会など7委員会は担当機関の監査を行った。
25日■韓日中の国会議員囲碁大会開催へ
与野党国会議員でつくる囲碁会「棋友会」が、韓日中3カ国の国会議員による囲碁交流戦の開催を進めている。これまで韓日、韓中の議員が参加する交流戦が開かれたことはあるが、3カ国の交流戦は初めて。12月3~5日にソウルで開催する計画だ。中国の国政助言機関、中国人民政治協商会議は交流戦に参加する意向を表明。棋友会の会長を務める与党セヌリ党の元裕哲議員は来月9日に訪日した際、日本の囲碁文化振興議員連盟側に参加を要請する。
24日■農林畜産食品部長官の解任決議可決
国会での人事聴聞会で「不適格」の判断が示されたにも関わらず大統領が任命を強行したため野党が提出していた、金在水・農林畜産食品部長官に対する解任決議案が、賛成160、反対7、無効3の賛成多数で可決された。憲法第63条は、在籍議員の3分の1が発議し、在籍議員の過半数が賛成すれば、大統領に対して国務総理や閣僚の解任を勧告できる。朴槿惠政権で閣僚の解任決議案が国会に提出されたのは5回目だが、可決されたのは金長官が初めて。
23日■与野党が財団不正疑惑めぐり攻防
2つの財団法人をめぐる疑惑について、与野党が激しい攻防を繰り広げた。昨年10月に文化コンテンツの開発と人材育成を目的に「ミル財団」が、ことし1月には韓国のスポーツの発展と人材育成を目指して「Kスポーツ財団」がそれぞれ設立されたが、いずれも、設立許可の申請からわずか1日で政府の許可が出ていることや、大企業から短期間で巨額の寄付金を集めたことなどから、大統領府青瓦台が関与していたのではないかとの疑惑が出ている。
22日■慶州の特別災害地域指定を検討
国民安全処は、韓国観測史上最大の地震が発生した慶州市を、特別災害地域に指定することを建議し検討中だ。慶州市の地震による被害規模が、特別災害地域の指定要件である75億㌆を超えるとみられていることを受けての建議。特別災害地域の指定は、中央安全管理委員会の審議と大統領の裁可を経て行われるが、特別災害地域に指定されると、中央政府が被害復旧に必要な追加支援を行うことになる。