2日■違法中国漁船に機関銃で警告射撃
海洋警察当局は、黄海の仁川沖で違法操業を行っていた中国漁船に対し1日夕刻に機関銃を発射したと発表した。韓国当局が違法中国漁船に銃火器を使用するのは初めて。中部海洋警備安全本部の機動戦団は違法操業中だった中国漁船2隻を拿捕中に、周辺にいた中国漁船約30隻が接近して艦艇を威嚇したため、M60機関銃を撃った。現場には機動戦団の警備艦5隻があり、このうち4隻が機関銃を使用した。
1日■韓日軍事情報保護協定実務協議開催
北朝鮮の核やミサイルに対応するため、韓国と日本が、4年ぶりに軍事情報包括保護協定の締結に向けた実務者協議を行った。韓国は12年にも、日本との間で協定の締結を進めたが、密室交渉という批判を受け、土壇場で取消となっていた。協議には、韓国から国防部北東アジア課長ら、日本からは防衛省調査課長らが出席した。協定が締結されれば、両国は互いに持つ北の核やミサイルなどの情報を共有することができるようになる。
31日■国政介入疑惑の崔順実氏を逮捕
検察当局は朴槿惠政権の「陰の実力者」と呼ばれ、国政に介入していた疑惑を受けている朴大統領親友の民間人女性、崔順実氏を緊急逮捕した。検察は崔氏を出頭させ、事情聴取を行っていた。検察関係者は「被疑者が容疑を全面的に否認し、証拠を隠滅する懸念がある」として、「すでに海外に逃避した事実があり、住民登録上の住所地に居住せず、国内に一定の居所がなく、逃亡する恐れがある」と説明した。
30日■与党、朴大統領に中立内閣を要求
朴槿惠大統領が崔順実氏に機密文書を渡し、崔氏が政府の人事など国政に介入していた問題で、与党セヌリ党は緊急の幹部会議を開き、朴大統領に「挙国中立内閣」を設置するよう求めた。挙国中立内閣は特定の政党に基づかない中立的な内閣で、与党と野党がそれぞれ推薦した人物を中心に構成される。セヌリ党は帰国した崔氏の緊急逮捕、疑惑に関与している関係者や機関への速やかな捜査を要求。青瓦台(大統領府)参謀陣の交代など、全面的な人事刷新も重ねて促した。
29日■朴大統領親友疑惑で大統領府捜索
朴槿惠大統領が崔順実氏に機密文書を渡し、崔氏が政府の人事など国政に介入していたとの疑惑をめぐり、検察の特別捜査本部は青瓦台(大統領府)の安鍾範・政策調整首席秘書官やチョン・ホソン付属室秘書官の事務所を家宅捜索した。だが、青瓦台は「国家機密など」を理由に検察の捜索を拒否した。青瓦台などは刑事訴訟法上、当該機関の承認がないと捜索は不可能だ。ただ、国の重大な利益を害する場合を除いては承認を拒否できないとしている。
28日■国政介入疑惑で崔氏側近男性が出頭
朴槿惠大統領が親友の民間人女性、崔順実氏に機密情報を提供し、崔氏が政府の人事など国政全般に介入していたとの疑惑をめぐり、崔氏の側近とされるコ・ヨンテ氏がバンコクから入国し、ソウル中央地検に出頭、事情聴取を受けた。コ氏は元フェンシング韓国代表で、98年のバンコクアジア大会の金メダリスト。引退後は繁華街の江南駅付近で女性を接待するクラブなどで働き、08年ごろからアパレル業を始めたとされる。崔氏が大企業の資金で設立された財団の資金を流用したとされる会社に関与していたという。
27日■財団疑惑で文化体育観光部家宅捜索
ソウル中央地検は、大企業に資金を出させて設立した2財団を朴槿惠大統領の親友の女性、崔順実氏が私物化していた疑いと関連し、文化体育観光部の局長級幹部2人のオフィス、両財団の理事長のオフィスと自宅、韓国観光公社内の創造経済事業団の関係者オフィス、計7カ所を家宅捜索した。パソコンや両財団の設立・運営に関する文書などを押収したとされる。