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2016/11/11

<週間ダイジェスト>11月3日~11月9日

9日■次期護衛艦6番艦を海軍に引き渡し

 防衛事業庁は、次期護衛艦の6番艦「光州」を海軍に引き渡したと発表した。実戦配備に向けた5カ月間の評価期間を経て、17年3月に海上警戒任務に就く予定だ。防衛事業庁は06年から26年までの計画で、老朽化した哨戒艦と護衛艦に代わる次期護衛艦を国内で建造する事業を推進している。事業は3段階に分かれ、今回の「光州」の引き渡しで、2300㌧級の護衛艦を建造する第1期事業が終了した。

8日■朴大統領「国会推薦の首相を任命」

 朴槿惠大統領は丁世均国会議長と会談し、「国会が首相を推薦するなら任命し、内閣を統括させるようにする」と述べた。野党側の人事要求を受け入れる意向を明らかにしたもの。朴大統領は突然国会を訪問したことについて、丁議長に「国政を正常化することが大きな責務だと考え、議長に会いに来た」と説明。厳しい状況にある韓国経済に言及しながら、「危機を乗り越えるために力を合わせられるよう、国会が乗り出してほしい」と呼びかけた。

7日■与党、朴大統領の離党めぐり分裂も

 朴槿惠大統領の親友、崔順実氏が職権乱用などの容疑で逮捕されたことについて、与党セヌリ党の金武星・前代表が緊急会見を開き、朴大統領に対し「憲法を傷つけ、国政の崩壊を招いた」として離党を求めた。これに対し、李貞鉉・同党代表をはじめとする党の最高委員会は、金前代表の考えに反対する立場を示した。金氏は党の非主流派のリーダー格。李貞鉉代表ら現在の執行部は朴大統領に近い「親朴系」が掌握している。

6日■検察、側近の前秘書官2人を逮捕

 崔順実容疑者の国政介入疑惑で、検察の特別捜査本部は、崔容疑者と共謀し大企業に巨額の寄付を強要した職権乱用などの疑いで安鍾範・前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官を、公務上秘密漏えいの疑いでチョン・ホソン前青瓦台付属室秘書官をそれぞれ逮捕した。安氏は崔容疑者と共謀し、大企業53社に対し、文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に計774億㌆(約70億円)を拠出するよう強要した疑い(職権乱用権利行使妨害)が持たれている。

5日■韓中の国防対話、サード問題で停止

 韓国と中国の高官による国防対話が、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題により、事実上、中断されている。国防部によると、今年予定されていた韓民求長官の訪中と11年から毎年開催してきた次官級の国防戦略対話が中国側の消極姿勢により実現しない見通しだ。

4日■朴大統領謝罪、捜査受け入れを表明

 朴槿惠大統領は国民向け談話を発表し、親友の崔順実容疑者による国政介入疑惑について改めて謝罪するとともに、自身に対する検察の捜査を受け入れる考えを表明した。朴大統領は「必要ならば私も検察の捜査に誠実に応じる覚悟であり、特別検事による捜査も受け入れる」と述べ、疑惑の解明と責任の所在を明確にするために最大限協力する意向を示した。さらに、「今後、検察はいかなる制限も受けずに真実を明らかにし、厳正な司法処理が行われなければならない」と強調した。

3日■大統領秘書室長に韓光玉氏を任命

 青瓦台(大統領府)の鄭然国報道官は、朴槿惠大統領が青瓦台の新秘書室長に大統領直属「国民大統合委員会」の委員長を務める韓光玉氏を、政務首席秘書官に許元斉・元国会議員をそれぞれ起用したと発表した。韓氏は国会議員を4期務めた後、金大中政権の初代労使政委員会委員長、大統領秘書室長、当時与党の新千年民主党代表などを歴任した。12年の大統領選では朴槿惠陣営で活動した。