22日■朴氏、約21時間の聴取終えて帰宅
韓国の憲政史上初めて憲法裁判所の罷免決定により失職した朴槿惠・前大統領は午前6時55分、検察の事情聴取を終え、ソウルの自宅に戻った。朴氏は21日午前9時24分ごろ、特別捜査本部が設けられたソウル中央地検に出頭した。聴取は約14時間後の午後11時40分ごろ終わったが、検察が作成した尋問調書の確認に時間がかかった。通常、聴取後には弁護人と共に、尋問調書を確認した。捜査本部は容疑者として出頭した朴氏に対し、収賄など13件の容疑について事実関係を確認した。
21日■韓国軍へのサイバー攻撃が急増
米国の高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備が本格的に進められているなか、韓国軍を対象にしたサイバー攻撃が急激に増えていることがわかった。中国のIPを使っていることから、サードの配備に不満をもつ中国による攻撃ではないかという見方が出ている。サイバー攻撃は先月から急激に増えた。
20日■疑惑の2財団設立許可を取り消し
文化体育観光部は、崔順実被告が実質支配した文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」の設立許可を職権で取り消した。同部は「両財団の違法な設立と運営による公益侵害の状態を正し、正当な法秩序を回復するため設立許可を取り消す必要があると判断した」と説明した。規定に基づき清算手続きも進める。両財団の財産は清算後、管理され、違法な募金で集まった資金については裁判所の判断に従い国庫に入れられるか出資者に返還される。
19日■韓米両軍の大規模海上訓練始まる
韓米両軍が、韓半島周辺の全海域で大規模な海上訓練を開始した。米原子力空母カール・ビンソン、韓国海軍のイージス駆逐艦、両国の水上艦、潜水艦など60隻余りが参加する。また、P3、P8哨戒機、対潜ヘリコプターのリンクス、攻撃ヘリのAH1Sコブラ、AH64アパッチ、戦闘機のF15K、FA18、A10など空中戦力も大挙投入され、立体的な訓練が行われる。
18日■朴氏収賄疑惑で崔泰源SK会長聴取
朴槿惠・前大統領の親友の崔順実被告の国政介入事件の捜査を進めている検察は、朴前大統領と財閥との間の贈収賄疑惑について確認するため、SKグループの崔泰源会長を呼んで事情聴取した。検察は朴前大統領の事情聴取を前に、青瓦台(大統領府)とSKグループとの取り引き疑惑について捜査を進めている。崔泰源会長は12年に横領罪で起訴されて有罪となったが、一昨年恩赦を受けており、崔順実被告の財団への巨額の寄付が、恩赦の見返りだったという疑惑も出ている。
17日■米国務長官、対北朝鮮政策転換示唆
韓国を訪問中のティラーソン米国務長官は、北朝鮮政策について「戦略的な忍耐政策をやめる」との方針を示した。ソウル市内で開いた尹炳世・外交部長官との共同記者会見で述べた。戦略的な忍耐政策とは、オバマ前大統領による、北朝鮮が非核化に向け態度を変えるのを待つ政策を意味する。ティラーソン氏は「北朝鮮が核兵器を放棄するよう包括的な措置を取る」とした上で、「外交、安保、経済という全ての面での措置を模索しており、あらゆるオプション(選択肢)を検討する」と強調した。
16日■韓国とスリランカ外相、協調確認
尹炳世・外交部長官が、スリランカの首都コロンボでサマラウィーラ外相と会談し、北朝鮮問題で見解を共有した。北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害に化学兵器の「VX」が使用されたことに遺憾の意を示し、化学兵器の使用に強く反対する姿勢で一致した。両外相は北朝鮮による弾道ミサイル発射などの挑発が国際社会全体の平和と安全にとって重大な脅威になっていると指摘した。