26日■在韓米軍がTHAAD装備を配備
在韓米軍が、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の装備を慶尚北道星州郡内の用地に配備した。発射台6基と射撃管制レーダー、迎撃ミサイルなど大部分の装備が運び込まれたことから、近いうちに初期作戦能力の確保に向けた装備のテストが始まるとみられる。
25日■米潜水艦「ミシガン」が釜山に入港
米軍のオハイオ級原子力潜水艦「ミシガン」が、釜山の海軍基地に入港した。同艦は全長170・6㍍、全幅12・8㍍、水中排水量約1万9000㌧で、世界最大規模の原子力潜水艦となる。射程2000㌔以上のトマホーク(巡航ミサイル)約150発を搭載しており、遠く離れた場所から北朝鮮の重要施設を攻撃できる。韓半島に向け航行中の米原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群の一員として展開された。
24日■韓国・タンザニア外相が協力協議
尹炳世・外交部長官は、タンザニアのマヒガ外務・東アフリカ協力相と会談し、両国関係の発展、経済・通商協力、北朝鮮問題への対応策などについて協議した。マヒガ氏は両国の国交樹立25周年に合わせて訪韓した。現在、在韓タンザニア大使館の開設に向け準備が進められているという。マヒガ氏は会談で、経済発展を遂げた韓国の経験の共有を要請。尹氏はタンザニアの豊富な天然資源や観光産業の発展などについて取り上げ、両国の貿易、投資協力拡大の必要性を強調した。
23日■政府、北人権増進基本計画を策定
北朝鮮の劣悪な人権状況の改善に向け、今年から19年までの政府の政策方向が盛り込まれた北朝鮮人権増進基本計画が策定された。基本計画には北朝鮮への人道支援、北朝鮮住民の人権実態調査、南北人権対話の推進など北朝鮮住民の人権改善のための方策が含まれた。同法は、北朝鮮住民の人権改善を目的とした人道支援を行う場合は妊産婦や乳幼児など社会的弱者に対する支援を優先させ、透明な支援を行うよう定めている。
22日■大統領選各候補、南部中心に遊説
第19代大統領選挙の選挙運動は初めての週末を迎え、各党の候補が各地で遊説を行った。支持率1位の「共に民主党」の文在寅候補と、支持率2位の「国民の党」の安哲秀候補は、共に生まれ故郷の釜山がある慶尚道に入った。文在寅候補は、慶尚北道の蔚山を訪れたあと、慶尚南道の昌原と釜山一帯で遊説を行った。慶尚道は南北ともに伝統的に保守票の地盤だが、文在寅候補は真正面から勝負を挑んだ。安哲秀候補は故郷の釜山で支持を訴えたあと、隣の慶尚南道金海市に移動して故盧武鉉・元大統領の墓を訪れた。
21日■大統領選候補支持率、文在寅氏首位
世論調査会社の韓国ギャラップが発表した次期大統領選(5月9日投開票)有力候補の支持率調査結果によると、進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅候補が中道系「国民の党」の安哲秀候補を抑え、リードを広げたことが分かった。文氏の支持率は41%で、30%の安氏に11㌽の差をつけた。朴槿惠政権の与党セヌリ党だった保守系「自由韓国党」の洪準杓候補は9%だった。
20日■韓米空軍が合同戦闘訓練を実施
韓米空軍が北朝鮮の挑発に備え大規模な合同空中戦闘訓練を行った。今回の訓練には韓国空軍の最新鋭戦闘機F15Kをはじめ、各種戦闘機、輸送機などが参加している。米軍からは空軍のF16戦闘機、高高度偵察機、海兵隊の垂直離着陸機、電子戦機などが投入された。今回の訓練で、韓米軍は模擬標的に対する精密な攻撃演習を集中的に行った。北朝鮮による地対空・空対空の複合的脅威を想定し、大規模な攻撃編隊で対応する訓練も行った。