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2017/05/19

<週間ダイジェスト>5月11日~5月17日

17日■青瓦台のハードウエアが空っぽに

 青瓦台(大統領府)の関係者が、朴槿惠前政権からの引き継ぎ資料について「青瓦台にあるコンピューターのハードウエアに何も残っておらず、ほぼ空っぽの状態だ」と述べた。通常、前政権は次期政権の円滑な国政運営のために、外交や安全保障などに関する主要懸案や人事関連資料などの資料を引き継ぐが、朴槿惠前政権が引き継ぎ資料として残したものは事実上何もないことを、青瓦台が公式に認めた形となった。

16日■安保理の北朝鮮非難声明を評価

 国連安全保障理事会が北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する報道機関向け声明を発表したことについて、外交部当局者は、「中国、ロシアを含む全ての安保理理事国が団結し、北の挑発に対し迅速に断固とした立場を発表したことを評価する」と表明した。声明は安保理の決議案に違反する北朝鮮の弾道ミサイル発射に「最大限の懸念」を示し、挑発を続ければ「制裁を含むさらなる重大な措置を取る」と警告した。

15日■国政運営、75%が肯定的見通し

 世論調査会社リアルメーターが実施した調査によると、文在寅大統領の国政運営の見通しについて「うまくやるだろう」との回答が74・8%に上った。否定的な見通しの回答は16・0%、「分からない」は9・2%だった。文大統領の国政運営に対する肯定的な見通しは、3月上旬に実施した朴槿惠前大統領弾劾に関する調査での「弾劾賛成」(77・0%)の回答とほぼ同率だ。

14日■政府、北のミサイル発射強く非難

 政府は北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難し、非核化対話に応じるよう促した。外交部の趙俊赫報道官は政府声明を発表し、「北の弾道ミサイル発射は明らかな国連安全保障理事会決議違反であり、朝鮮半島はもちろん国際平和と安全に対する挑戦で、政府は挑発を強力に糾弾する」と述べた。北朝鮮は同日午前5時27分ごろ、北西部の平安北道・亀城付近から弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは高い角度で発射され、北朝鮮の弾道ミサイル発射は今年に入り7回目となる。

13日■文大統領、検察トップの辞表受理へ

 文在寅大統領は、検察のトップ、金秀南検事総長の辞表を受理する方針だ。青瓦台(大統領府)の尹永燦・国民疎通首席秘書官が明らかにした。文大統領は選挙期間中、検察の改革に強い意欲を示していた。金氏は11日に辞表を提出し、「朴槿惠前大統領の関連捜査が終わり、大統領選も無事終了して新しい大統領が就任したため、役目をある程度果たしたと考え、辞意を表明した」とのコメントを出していた。

12日■中高用国定歴史教科書の廃止指示

 文在寅大統領は、朴槿惠前政権が導入した中学・高校用の国定の歴史教科書を廃止するよう指示した。尹永燦・国民疎通首席秘書官は、「歴史教育を正常化させるため、文大統領は国定の歴史教科書の廃止を指示した。歴史教育が政治に利用されないようにするという、文大統領の確固たる意志の表れだ」と説明した。朴前政権は現行の歴史教科書が「左寄りであり、検定制度では限界がある」として、国定教科書一本化を重要政策の一つとして進めてきた。

11日■文大統領、インド首相と電話会談

 文在寅大統領は、インドのモディ首相と約25分間、電話会談した。文大統領はモディ首相が掲げる東アジア重視政策「アクト・イースト」でインドの国際的地位が高まることを期待するとした上で、「韓国とインドの包括的経済連携協定(CEPA)の改善により両国間の貿易と投資を拡大し、両国の文化的、人的交流を強化する努力をするべきだ」と話した。モディ首相は「文大統領の大統領選勝利を心より祝い、民主主義の力が勝利できることを示した韓国国民にもお祝いを申し上げる」と伝えた。