7日■外相ら閣僚3人の人事聴聞会開催
国会は、憲法裁判所長候補の金二洙氏、外交部長官候補の康京和氏ら3氏の人事聴聞会を行い、候補の資質や道徳性などを検証した。康氏の人事聴聞会では、実際に住んでいない場所を居住地として届け出る偽装転入をしていた問題や娘の二重国籍問題、不動産投機疑惑、北朝鮮・開城工業団地を訪問したことがあるのに国会に訪朝したことがないと答弁したことなどが争点になった。人事聴聞審査経過報告書が採択され就任すれば、女性初の外交部長官となる。
6日■米海軍原子力潜水艦が釜山に入港
米海軍の原子力潜水艦「シャイアン」が、韓国海軍作戦司令部の釜山基地に入港した。軍関係者は入港の目的について、乗組員の休憩と軍需物資の積み込みだと説明した。韓国海軍と共同訓練を行う予定はないとされる。米第7艦隊所属でハワイ真珠湾を母港とするシャイアンは、攻撃精度が高い巡航ミサイルを搭載し、先端戦闘システムなどで武装した攻撃型潜水艦だ。
5日■文大統領支持率78・1%、初の下落
世論調査会社のリアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は78・1%で、前週に比べ6・0㌽下落した。5月10日の就任後、80%台で上昇が続いていたが、初めて70%台に落ちた。不支持率は14・2%で前週から4・2㌽上昇した。リアルメーターは支持率低下について、「国会人事聴聞会で内閣の候補者に対する攻勢が本格化し、『高高度防衛ミサイル(THAAD)』配備問題での報告漏れを巡り野党3党が与党を攻めていることから、支持層の一部が離れたとみられる」と分析した。
4日■THAADの韓国の立場、米へ伝達
韓民求・国防部長官は、訪問先のシンガポールで記者団に対し、在韓米軍への米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備を巡る文在寅大統領のこれまでの発言をまとめて整理した文案を作成し、マティス米国防長官との会談で伝えた。韓氏はマティス氏に対し「全ての過程で韓米同盟の基本精神を最優先で重視する」と説明。マティス氏は「理解し、信頼する」と応じたという。
3日■安保理の新たな対北制裁決議を支持
外交部は、国連安全保障理事会が採択した新たな北朝鮮制裁決議案を支持する立場を表明した。安保理は、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強く非難し、北朝鮮の核やミサイル開発にかかわる4団体と個人14人を資産凍結や渡航禁止の対象に追加する決議案を全会一致で採択した。論評は決議案について、北朝鮮の非核化に向けた国際社会の断固たる意志をあらためて確認したものだと評価した。
2日■米が対北朝鮮制裁対象を追加指定へ
外交部当局者は、米国が北朝鮮の大量破壊兵器開発に関与したなどとして制裁対象を追加指定したことについて、「トランプ政権が3月31日に続き、約2カ月で制裁対象を追加指定したことは、北の非核化に向けた米国の強力な意志を再確認したもの」と歓迎した。また、「政府は制裁や対話など全ての手段を活用し、北を非核化に導くため、米・日・中などを含む国際社会との連携をさらに強化していく」と強調した。
1日■朴前大統領公判、検察に弁護側反論
サムスングループとロッテグループから多額の賄賂を受け取ったとして収賄などの罪に問われている朴槿惠前大統領に対する公判が、ソウル中央地裁で行われ、弁護人は「起訴状の内容に無理がある」とし、検察側の主張に反論した。弁護を担当する柳栄夏弁護士は崔順実被告と「共同運営」していたと指摘する文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」について、設立を指示したことは一度もないと一貫して供述していると主張した。