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2017/06/16

<週間ダイジェスト>6月8日~6月14日

14日■韓米次官が会談、月末の首脳会談調整

 訪韓中の米国のシャノン国務次官(政治担当)が外交部の林聖男・第1次官と会談し、今月末に予定されている韓米首脳会談の準備状況を点検した。両者は同会談で、韓米同盟の発展策や北朝鮮核問題など主要な懸案についても意見交換した。また、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備と関連した協議も行われた。

13日■プロバスケのロッドマン氏が訪朝

 米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が再び北朝鮮を訪れることになり、朝米関係において何らかの役割を果たすかどうかが注目されている。同氏が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長、トランプ米大統領の両方と親交があるためだ。ロッドマン氏は13年2月から14年1月にかけて数回訪朝し、バスケ好きで知られる金委員長と付き合いを深めた。

12日■文大統領、二階自民党幹事長と会談

 文在寅大統領は、青瓦台(大統領府)で安倍晋三首相の特使として訪韓した自民党の二階俊博幹事長らと会談し、「(7月初旬に開かれる)G20(20カ国・地域)首脳会合で安倍首相にお会いすることを期待し、早期に両国の首脳会談が行われることを望む」と述べた。文大統領は二階氏から旧日本軍の慰安婦問題を巡る15年の合意などに関する日本政府の立場を示した安倍首相の親書を受け取り、「当事者である慰安婦のおばあさんたちがこの問題(合意)を受け入れていない」と指摘した。

11日■鳥インフル拡大防止へ流通禁止措置

 政府は、全国の市場などで生きている家禽類の流通を禁じる措置を5日に取ったが、禁止対象を拡大。また、全羅北道や済州など鳥インフルエンザの感染が確認された地域で実施している家禽類の別地域への搬出禁止措置を、全国に拡大すると発表した。鳥インフルエンザの感染拡大を防ぐため、11日午前0時までに18万4000羽が殺処分された。

10日■6月民主化抗争から30年、式典開催

 大統領の直接選挙制などを求めた1987年の「6月民主化抗争」から30周年を迎え、ソウル市庁前の広場では記念式典が開かれ、文在寅大統領は、「より広く、より深く、より強い民主主義を作り上げよう」と演説した。式典には、文在寅大統領をはじめ、政府、国会、民主化運動で亡くなった人の遺族ら約5000人が出席した。文大統領は、「30年前の6月抗争によって独裁政権を倒し、今回のろうそくデモは民主社会が行くべき方向と議題を示した」と訴えた。

9日■南北軍事境界線付近で無人機を発見

 韓国軍合同参謀本部は、南北軍事境界線に接する江原道麟蹄郡の山地で発見された小型の飛行体を確認した結果、14年3月に見つかった北朝鮮の小型無人機と大きさや形などが類似していると明らかにした。軍当局は、小型の飛行体を発見したという住民からの通報を受け、調査チームを現地に派遣し、確認作業を行った。軍当局によると、飛行体は全長1・8㍍、幅2・4㍍で、偵察するためのものとみられるカメラが取り付けられていた。

8日■文大統領、北ミサイルでNSC開催

 文在寅大統領は青瓦台(大統領府)で国家安全保障会議(NSC)全体会議を開き、北朝鮮がミサイルを発射したことに関し「挑発で得られるものは国際的孤立と経済的難関だけで、発展の機会を失うものだ」と糾弾し、「韓国政府は国家安全保障と国民の安全に対して一歩も退いたり妥協したりしないことを明確にする」と述べた。文大統領は「外交安保部署は国際社会と北の挑発に対応する措置を取り、軍はどのような武力挑発にも対応する軍事態勢を維持せよ」と指示した。