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2017/07/07

<週間ダイジェスト>6月29日~7月5日

5日■北への制裁続けるも対話姿勢維持

 統一部の李徳行報道官は定例会見で、「北の挑発に強い圧力と制裁を加えながらも、対話の扉は開くという従来の構想に大きな変化はない」と述べた。また、「平和な韓半島をつくるには、北の核問題を平和的に解決すると同時に、南北関係も発展的に持っていくことが必要だ」と説明した。統一部は北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を実施した4日も、民間団体が申請した北朝鮮との接触を新たに1件承認した。李氏は民間団体の対北朝鮮接触の許可について「今後は公開しない考えだ」と述べた。

4日■文大統領、北ICBMに強い警告

 文在寅大統領は、キャメロン前英首相との会談で、「北が韓米首脳が合意した韓半島の非核化構想に応じずレッドライン(越えてはならない一線)を越えた場合、われわれ(韓米)がどのように対応するか分からない」と述べた。北朝鮮はこの日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるミサイルを発射し、ICBMの発射に成功したと発表している。これに対し、強い警告のメッセージを送ったものと受け止められる。

3日■反政権文化人リスト作成被告に求刑

 朴槿惠前政権で、政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者や団体をリストアップした「ブラックリスト」の作成を指示・主導し職権乱用権利行使妨害などの罪で起訴された元大統領秘書室長の金淇春被告ら4被告の論告求刑公判が、ソウル中央地裁で開かれた。金淇春被告に懲役7年、前文化体育観光部長官の趙允旋被告と前青瓦台(大統領府)教育文化首席秘書官の金尚律被告にそれぞれ懲役6年、前青瓦台文化体育秘書官の金昭英被告に懲役3年を求刑。

2日■朴正熙元大統領の切手発行再検討

 郵政事業本部は朴正熙元大統領誕生100周年記念切手の発行を再検討するため、12日に再審会議を開くと明らかにした。同切手の発行に反対する世論が多く、これを再点検するということだ。郵政事業本部関係者は「最近、切手発行中断を要求する反対世論が高まっており、審議委員会が原点から再びチェックすることにした。この議論結果により発行の可否を改めて決めることになるだろう」と明らかにした。

1日■北住民5人が乗った船舶、亡命か

 北朝鮮住民5人が乗った小型船舶1隻が、東海の北方限界線(NLL)を越えて、江陵北東沖海上で発見された。海洋警察の艦艇が船舶に接近し韓国側に誘導しているが、関係者は「全員が帰順(亡命)の意志を表明したものと承知している」と話した。先月23日にも鬱陵島北東沖48㌔地点で機関故障により漂流中の北朝鮮船舶1隻と船員8人が海洋警察の艦艇に救助された。船員らは全員が北朝鮮に戻る意志を表明し、政府は3日後に北朝鮮に送還した。

30日■3000㌧級潜水艦の3番艦建造を開始

 韓国軍が、3000㌧級潜水艦「張保皐3 バッチ1」3番艦の建造を開始する。防衛事業庁は蔚山の現代重工業造船所で着工式を開催した。「バッチ」は同じ型式の艦艇のグループを指し、バッチ1から2、3と上がるにつれて艦艇の性能が向上する。張保皐3は韓国が初めて独自に設計・建造する3000㌧級潜水艦で、弾道ミサイルの垂直発射管6門を設置する予定だ。軍は同艦に射程500㌔以上の弾道ミサイル「玄武2B」を搭載するとされる。

29日■大統領長男への捏造、野党党員逮捕

 中道系野党「国民の党」が大統領選で文在寅大統領の長男、ジュンヨン氏の就職をめぐる特別待遇疑惑を取り上げた際に公表した音声ファイルなどの資料が捏造されていた問題で、ソウル南部地検は同党の女性党員、李ユミ容疑者を公職選挙法上虚偽事実公表の疑いで逮捕した。同問題で逮捕者が出たのは初めて。