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2017/07/21

<週間ダイジェスト>7月13日~7月19日

19日■EU、北問題で韓国の役割を支持

 欧州諸国を訪問している林聖男・外交部第1次官は、ベルギー・ブリュッセルの欧州連合(EU)本部を訪れ、EUの外務省に当たる欧州対外活動庁(EEAS)のシュミット事務局長らと会談し、北朝鮮の核問題や双方の課題などについて意見交換した。同席者によると、林次官は韓半島周辺の4強(米国、中国、日本、ロシア)中心の外交を飛び超え、欧州との関係強化を目指す文在寅新政権の外交政策を説明し、EUとの協力拡大に期待を示した。

18日■大統領府「8月15日特別赦免なし」

 青瓦台(大統領府)が8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に合わせた特別赦免を計画していないことが、青瓦台関係者の話で分かった。同関係者は記者団に対し、「8月15日の特赦は物理的に不可能だ」と述べた。特赦を準備するには、その仕組み上、3カ月以上かかるとした。政界の一部から、文在寅大統領が特赦に踏み切るとの見方も出ていたが、青瓦台はこれを否定したことになる。

17日■北に赤十字の会談開催を提案

 政府は北朝鮮に対し、軍事境界線付近での敵対行為を中止するための南北軍事当局会談と、南北に別れて暮らす離散家族の再会に向けた南北赤十字会談を提案した。国防部の徐柱錫次官は、「南北軍事当局会談を21日に(軍事境界線上にある)板門店北側の統一閣で開催することを北に提案した」と発表した。また、大韓赤十字社の金仙香総裁代行は、「南北赤十字会談を、8月1日に板門店韓国側の『平和の家』で開催するよう提案する」と発表した。

16日■金鍾泌・元国務総理が検査入院へ

 金鍾泌・元国務総理が気力の低下を訴え、検査のために入院したことが分かった。金氏の関係者は、「最近食欲が落ち気力が衰えたため、検診のために12日に入院した」と伝えた。関係者は「健康上深刻な問題があるわけではない」とし、「検診を終えたら退院する予定だ」と述べた。金氏は現在公的な対外活動を行っていないが、時折政界関係者に会い、自身の政治的スタンスを明かしていた。

15日■文大統領支持率、3㌽下落の80%

 調査会社の韓国ギャラップが発表した世論調査結果によると、文在寅大統領の支持率は80%だった。前週に比べ3㌽下落したが、3週連続で80%台を維持している。不支持率は12%で、前週から3㌽上がった。政党の支持率は、与党「共に民主党」が49%で最も高い。前週に比べると1㌽下がった。野党は保守系最大の「自由韓国党」が1㌽下落、保守系「正しい政党」は1㌽上昇し、9%で並んだ。少数党「正義党」は前週と同じ6%。中道系「国民の党」は前週から1㌽上がったが、5%で最下位。

14日■新型防空レーダーを前線に配備へ

 防衛事業庁は、北朝鮮の小型無人機も探知可能な局地防空レーダーを国内の技術で開発したと発表した。来年から量産に入り、陸軍の軍団級部隊や海兵隊の前線部隊に実戦配備する。同レーダーは既存品に比べ探知距離が長く、方位・距離・高度を探知できる。レーダー搭載車両に別の電源ユニットをつなぐ必要がなく、迅速な展開と移動が可能だ。

13日■補正予算成立に野党の協力を訴え

 文在寅大統領は首席秘書官・補佐官会議で、野党が若者の雇用対策を柱とする補正予算案の国会審議に応じていない状況について「非常に残念だ」と述べ、「人事は人事として、補正予算は補正予算として議論してほしい」と野党に促した。文大統領は、「雇用創出のための補正予算(の成立)が遅れれば遅れるほどその効果は半減し、国民の苦痛が増すだけだ。いかなる理由があっても、政治的問題で国民が犠牲になってはいけない」と訴えた。