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2017/10/20

<週間ダイジェスト>10月12日~10月18日

18日■韓米がソウルで次官級戦略対話

 林聖男・外交部第1次官と米国のサリバン国務副長官は、ソウルで次官級戦略対話を開いた。双方は11月7~8日のトランプ米大統領の韓国国賓訪問に向け、同7日に行われる韓米首脳会談の議題を調整した。北朝鮮核問題の外交的解決策を巡っても意見を交わしたとみられる。林氏は「互いのさまざまな関心事を議論したい」と述べた。韓米の次官級戦略対話の開催は14年6月以来で、文在寅政権発足後では初めて。

17日■文大統領、独自防衛能力重要性強調

 文在寅大統領は、ソウル空港(軍用空港、京畿道・城南)で開幕した「ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会(ADEX)」で祝辞を述べ、「われわれは今、いつにも増して平和を守り、つくるための力が必要だ」として、「北の安全保障の脅威から国民を守ることができる優秀な性能を持つ先端兵器システムを早急に戦力化しなければならない」と強調した。その上で「独自の強力な航空宇宙産業と防衛産業の能力確保が強く求められる」と訴えた。

16日■韓米両軍、東海などで合同演習開始

 韓米両国の海軍は、東海と黄海で合同演習を開始した。演習は20日までで、米原子力空母ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群などが参加する。韓国からはイージス駆逐艦「世宗大王」や潜水艦などが参加する。演習に参加する両国の艦艇は約40隻に上る。両国の軍当局は演習期間中、北朝鮮の弾道ミサイル発射などの挑発に備え、北朝鮮に対する監視を強化する。米国は北朝鮮の地上と海上戦力の動きを監視するため、高機能偵察機を投入した。

15日■韓米両国の国防相が米原潜を視察

 国防部の宋永武長官は、国会国防委員会所属議員らと共に釜山の海軍基地を訪れ、前日入港した米軍のオハイオ級原子力潜水艦「ミシガン」を視察した。宋氏は「北の脅威が続く中、今こそ緊密な韓米連携の力を示すときだ」と強調。その上で、「米戦略資産(兵器)のローテーション配備強化は朝鮮半島防衛に対する韓米の強力な意志の表れであり、今後も拡大抑止の実行力を持続的に強化していく」と述べた。

14日■米潜水艦「ミシガン」が釜山入港

 米軍のオハイオ級原子力潜水艦「ミシガン」が、釜山の海軍基地に入港した。同艦の釜山入港は、北朝鮮の朝鮮人民軍創建記念日だった4月25日に続き今年2回目。挑発を繰り返す北朝鮮をけん制する狙いがある。同艦は全長170・6㍍、全幅12・8㍍、水中排水量約1万9000㌧で、世界最大規模の原子力潜水艦となる。射程2000㌔以上のトマホーク(巡航ミサイル)約150発を搭載し、遠く離れた場所から北朝鮮の重要施設を攻撃できる。

13日■朴槿惠前大統領の勾留延長認める

 サムスングループからの巨額の収賄罪などに問われている朴槿惠前大統領の勾留延長を検察が求めていたことについて、ソウル中央地裁は最長6カ月の延長を認めた。現在、地裁で公判中の朴前大統領は起訴から6カ月にあたる勾留期限内に判決が出なければ保釈され裁判を受けることになっていたが、検察は追加の証拠調査を実施する必要があるとして、新たに最長6カ月間勾留できる逮捕状の発付を地裁に請求した。

12日■朴政権、世越号報告時間を改ざん

 青瓦台(大統領府)の任鍾晳大統領秘書室長は、14年4月に発生した旅客船・世越号沈没事故の当日に朴槿惠大統領(当時)が最初に事故の報告を受けた時間が後になって改ざんされたことを示す報告書のファイルが見つかったと発表した。青瓦台は当時、朴大統領が事故当日の午前10時に事故の最初の報告を受け、同10時15分に最初の指示を出したと発表していた。しかし、実際は午前9時半に最初の報告を受けていたことが明らかになった。