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2018/06/29

<週間ダイジェスト>6月21日~6月27日

27日■統一相「開城団地の操業再開を」

 趙明均・統一部長官は、ソウルで開かれた統一部主催の韓半島国際フォーラムで、16年に朴槿惠前政権が北朝鮮への独自制裁として操業を停止した南北経済協力事業、開城工業団地について、「(操業は)再開されるべき。可能なら早く再開されればという立場を持っている」と述べる一方、再稼働問題は「(国際社会の)対北制裁の枠組みの中で解決していくことが非常に重要だ」と指摘した。

26日■韓米が駐留費負担の4回目協議

 韓国と米国はソウルで、19年以降の在韓米軍駐留経費負担(思いやり予算)を巡る第4回協議を行った。韓米は3月から5月にかけて3回の協議を行ったものの、立場の隔たりが大きく、妥協点を見いだすことはできなかった。在韓米軍駐留費用のうち韓国側の負担金は、在韓米軍に勤務する韓国人の人件費、米軍基地内の施設建設費、軍需支援費などの名目で使用される。今年の韓国側の負担額は約9602億㌆(約942億円)。

25日■韓国戦争68年式典で平和定着誓う

 韓国戦争の勃発から68年を迎え、李洛淵・国務総理は政府主催の式典のあいさつで、韓半島を巡り昨年末まで戦争への不安が漂っていたが、今では恒久的な平和定着が模索されているとし、「今年2度の南北首脳会談と史上初の朝米首脳会談により、韓半島の非核化と平和体制確立にエンジンがかかった。こうした大転換を中国、日本、ロシアも支持している」と述べた。その上で、「信念と根気をもって韓半島における平和定着と民族の共同繁栄に向け真っすぐ進みたい」と強調した。

24日■韓米合同軍事演習を無期限延期

 米政府は、先日の米朝首脳会談での合意事項の履行に向けて、7月と8月に開催が予定されていた韓国とアメリカの定例合同軍事演習を無期限に延期する方針を示した。8月には、韓半島有事の際に韓国軍と米軍が韓国の領土を防衛するための軍事作戦演習「乙支フリーダム・ガーディアン」が行われる予定だった。また、7月から9月までの間は、韓米海兵隊による合同訓練「韓米海兵隊演習」が2回行われる予定だったが、いずれも無期限の延期となる。

23日■金鍾泌・元韓国国務総理が死去

 「風雲の政治家」と呼ばれた韓国政界重鎮の金鍾泌・元国務総理が、老衰のため死去した。92歳だった。金鍾泌・元総理は、故朴正熙・元大統領の側近として、1961年5月の軍事クーデターに参加し、朴元大統領とともに韓国と日本の国交正常化を推進した。1980年代以降は、金泳三、金大中両元大統領とともに、いわゆる「三金政治」時代を築いた。また韓日議員連盟の初代会長を務めるなど、日本との間に太いパイプがあったことでも知られている。

22日■南北、離散家族再会行事で合意

 韓国と北朝鮮は、北朝鮮・金剛山で赤十字会談を開き、韓国戦争などで生き別れになった離散家族の再会行事を8月20~26日に金剛山で行うことで合意した。南北は4月27日の首脳会談で離散家族の再会行事を開催することで合意していた。再会行事は15年10月以来となる。会談で採択された共同報道文によると、行事には南北からそれぞれ100人が参加する。参加者名簿は8月4日に交換することにした。

21日■韓国・ASEAN対話を開催

 韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が政治・安全保障・経済などでの協力を話し合う「韓・ASEAN対話」が、ソウルで開催された。韓国側は韓半島の完全な非核化や恒久的な平和定着にASEANが支持を表明していることに謝意を伝えた。ASEAN側は韓半島情勢の進展を歓迎し、韓半島の安定に向け、今後とも積極的に寄与していく姿勢を強調した。