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2018/08/03

<週間ダイジェスト>7月26日~8月1日

1日■イラン大統領が原油の輸入継続要請

 イランのロウハニ大統領は、首都テヘランの大統領府で柳静鉉・駐イラン大使から信任状を受け取った際、米国のイラン核合意離脱に伴う対イラン制裁の再発動後もイラン産原油を引き続き輸入するよう、韓国に要請した。ロウハニ氏は、「イランは常に、韓国のエネルギー需要に合わせる、持続可能で信頼できる輸出国になることができる」と強調した。

31日■機務司、故盧大統領の通話を盗聴

 国軍機務司令部(機務司)が、盧武鉉政権時代、大統領や国防部長官の通話を盗聴したという疑惑が持ち上がってきた。機務司関係者らが盧氏の自叙伝を「不穏書籍」と呼んで反感を示したという証言もあった。軍人権センターの林泰勲所長は、「(複数の関係者の)情報提供によると、機務司は盧氏と尹光雄・国防部長官(当時)の通話を盗聴した。大統領と長官の指揮を受けなければならない機務司が、指揮権者を監視した」と批判した。

30日■外相、ロシア下院外交委員長と会談

 康京和・外交部長官は、ロシア下院外交委員会のスルツキー委員長と会談し、両国関係や議会間の交流活性化などに関して意見交換した。非公開で行われた会談で康長官は、6月の文在寅大統領のロシア国賓訪問などにより、両国の協力関係が深まりつつあることを強調し、これまでの両国関係の発展に両国の議会が大きく寄与したことを評価した。スルツキー氏は、文大統領がロシア下院で演説したことにロシア国民が深い印象を受けたと伝えた。

29日■ダム決壊で救援隊がラオスに出発

 ラオス南東部アッタプー県で建設中のダムが決壊し、多数の犠牲者が出たことを受け、韓国政府の海外緊急救援隊が軍輸送機2機でラオスに出発した。内科、小児科、救急医療、耳鼻咽喉科の医療スタッフ15人と支援スタッフ5人の計20人からなる救援隊は10日間の日程で被災者の治療や感染症予防に当たる。アッタプー県では韓国(SK建設、韓国西部発電)、タイ、ラオスの合弁会社により建設が行われていた水力発電用ダムが23日夜に決壊し、数十人が死亡、多数の行方不明者が出ている。

28日■文大統領の支持率、就任後最低に

 調査会社の韓国ギャラップが発表した世論調査結果によると、文在寅大統領の支持率は前週に比べ5㌽下落した62%だった。同社の調査では昨年5月の就任後最低となる。不支持率は3㌽上昇の28%だった。文大統領の支持率は70%以上の高水準を維持したが、平昌冬季五輪開催前後の今年1月末~2月末、南北合同チームの結成や北朝鮮の高官級代表団の訪韓などに否定的な世論が強まり、63~64%まで下落。その後は70%台を回復したが、再び下落している。

27日■記録的な猛暑で緊急対策本部設置

 行政安全部は、青瓦台(大統領府)危機管理センターなど中央官庁や地方自治体が参加する猛暑対策会議を開催し、記録的な猛暑に対応するため同部の災害管理室レベルの緊急猛暑対策本部を設置することを決めた。韓国では連日の厳しい暑さで熱中症にかかる人が急増し、死者も出ている。行政安全部の金富謙長官は、災害に弱い低所得層や高齢者、子どもなどの立場に立って人命被害の防止と保護活動に最善を尽くすよう指示した。

26日■農林畜産食品相に与党議員を指名

 文在寅大統領は、空席となっている農林畜産食品部長官候補に、与党「共に民主党」の李介昊国家議員を指名した。金報道官は李氏について、公務員出身の政治家で中央だけでなく、地方自治体でも多様な行政経験があり、優れた政務感覚を備えているほか、国会農林畜産食品海洋水産委員会幹事の経験もあるため、同部の業務全般についてよく把握していると説明した。