ここから本文です

2018/10/05

<週間ダイジェスト>9月27日~10月3日

3日■南北の地雷撤去、国連軍司令部承認

 南北の軍事当局が1日から軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)と江原道・鉄原の非武装地帯(DMZ)内で地雷の撤去を始めたことに関し、在韓国連軍司令部は、「国連軍司令部は(韓国戦争)休戦協定の精神と最近結ばれた南北間の包括的な合意に基づき、地雷の撤去作業を承認した」と明らかにした。政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。

2日■社会副総理兼教育部長官の任命強行

 文在寅大統領は、兪銀惠氏を社会副総理兼教育部長官に任命した。兪氏の同ポストへの任命を巡っては、実際に住んでいない場所を居住地として届け出る偽装転入や、政治資金の虚偽報告などの疑いが指摘されたことで野党の反対が強く、国会で同氏の人事聴聞報告書は採択されなかった。長官の就任には国会の任命同意を得る必要がない。教育当局のトップ不在をこれ以上長引かせるわけにはいかないと判断した。

1日■文大統領の支持率アップ65・3%

 世論調査会社リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は、前週より3・4㌽高い65・3%となった。文大統領の支持率は平壌での南北首脳会談や米国での韓米首脳会談が開催された2週間で12・2㌽上昇。政党支持率は、与党「共に民主党」が2週連続で上昇し、45・9%となった。一方で最大野党「自由韓国党」は前週より1・6㌽下落の17・0%だった。「正義党」は1・9㌽上昇の10・2%、「正しい未来党」は前週と同じ5・7%、「民主平和党」は3・3%だった。

30日■豊山犬、文大統領にプレゼント

 大統領府は、平壌で先月18~20日に行われた南北首脳会談の際、金正恩・国務委員長が北朝鮮原産の犬「豊山犬」一対を文在寅大統領に贈ったと発表した。豊山犬は北朝鮮原産の猟犬で、北朝鮮では天然記念物に指定されている。大統領府の関係者によると、首脳会談の晩餐会で金正恩委員長が豊山犬を贈ることを約束し、先月27日に軍事境界線がある板門店で3㌔のドッグフードとともに韓国側に引き渡されたという。贈られた犬は1歳前後。豊山犬はクリーム色の毛ととがった耳、茶色の目が特徴で、賢い忠犬として知られている。2匹は大統領府で飼われる予定だ。

29日■米大統領、「金正恩氏と恋に落ちた」

 トランプ大統領はウェストバージニア州の集会で行った演説で、北朝鮮の金正恩委員長と書簡のやり取りをして「恋に落ちた」と述べた。トランプ大統領は演説で、核実験やミサイル発射の中止、核実験場の廃棄、抑留米国人の解放、米兵の遺骨送還など、北朝鮮と関連した成果を強調した。一方、トランプ大統領は2回目の米朝首脳会談については具体的に言及せず、重要なのは非核化を実現することだと強調した。

28日■ドローン・ロボット部隊を創設

 陸軍は京畿道・竜仁市の第3野戦軍司令部で偵察・攻撃用ドローン(小型無人機)と多目的ロボットを用いた「ドローンボット戦闘団」を配下に置く地上情報団部隊の創設式を行ったと発表した。金勇佑・陸軍参謀総長は「ドローンボット戦闘システムで武装した地上情報団を、第4次産業革命技術を基盤に現在や未来の複合的リスクに主導的に対応できる世界最高レベルの部隊に成長させたい」と語った。

27日■外交部や産業通商資源部人事発表

 文在寅大統領は次官級5人を任命したと、青瓦台(大統領府)の尹永燦・国民疎通首席秘書官が発表した。外交部の第1次官に趙顕・第2次官、第2次官に李泰鎬・大統領秘書室通商秘書官、産業通商資源部第1次官に鄭升一・韓国ガス公社社長が、それぞれ任命された。また、特許庁長に朴原住・産業通商資源部エネルギー資源室長、国立外交院長に趙世暎・東西大国際学部特任教授兼日本研究センター所長が充てられた。