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2018/11/16

<週間ダイジェスト>11月8日~11月14日

14日■自治体警察、来年から導入へ

 来年からソウルと世宗市など5自治体で自治体警察制度が段階的に導入される。警察の組織が国家警察と自治体警察に二分されることになり、広域市と道に地方警察庁に相応する自治警察本部が、市郡区に警察署に相当する自治警察隊が新設される。自治体警察は地域内の治安や交通などを担当し、既存の地方警察庁や警察署は重要犯罪、刑事事件、保安などを担当する。自治体警察の政治的中立性を確保するため、各市道に警察委員会が設置され、自治体警察を管理する。

13日■国家情報院に新センター設置へ

 政府は、政府の防諜機関が関連情報を円滑に共有できるよう、情報機関・国家情報院院長の下に「防諜情報共有センター」を設置し、法務部と関税庁にも防諜業務を担わせる内容の防諜業務規定改正案を閣議決定した。政府は、安保や国益を侵害する外国の情報活動が多様化・高度化していることを受け、防諜機関を拡大し、情報共有センターを設置して国の防諜システムを一層強化すると改正理由を説明した。

12日■文大統領支持率55・4%と小幅下落

 世論調査会社リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は前週より0・2㌽低い55・4%で、6週連続の下落となった。不支持率は0・8㌽下落の38・3%だった。リアルメーターは支持率が小幅下落となったことについて、国民年金制度の改革に関する論争、経済副総理と青瓦台(大統領府)政策室長の同時交代を巡る与野党の攻防といった下落要因と、与野党と政府による常設の国政協議体発足、粒子状物質低減に向けた総合対策発表などの上昇要因が交錯したためと分析している。

11日■首脳会談時に贈られた犬が出産

 9月に北朝鮮・平壌で開催された南北首脳会談で、北朝鮮の金正恩・国務委員長(朝鮮労働党委員長)が文在寅大統領に贈った豊山犬が9日の明け方に6匹の子を産んだ。豊山犬は北朝鮮で天然記念物に指定されており、会談当時に雌雄各1匹が贈られた。9月27日に動物検疫手続きを終え、軍事境界線のある板門店を通じて韓国側に引き渡された。文大統領は「雄と雌が3匹ずつ、全て白で元気そうだ」と話した。

10日■DMZの兵力装備など撤収完了

 韓国と北朝鮮は、試験的に撤収することにした非武装地帯(DMZ)内の監視所(GP)各11カ所について、兵力や火力装備の撤収を完了した。政府と軍当局はGPの試験的な撤収を完了後、観光などDMZの平和的な活用に向け一部GPの保存を北朝鮮と協議する方針だ。政府当局者は「試験的な撤収の後に撤去する他のGPについて、一部施設を保存する案を北や国連軍司令部と話し合う計画だ」と伝えた。南北は試験的な撤収対象のGPのうち、それぞれ1カ所を取り壊さず元のまま保存することで合意した。

9日■南北が連絡事務所で所長会議

 北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で、千海成・統一部次官と北朝鮮の田鍾秀・祖国平和統一委員会副委員長による所長会議が行われた。統一部によると、両氏は南北間のさまざまな懸案を包括的に議論。南北関係発展のために変わらず努力していくとの立場を再確認し、南北共同連絡事務所で南北関係の諸般の事項について引き続き緊密に協議していくことを決めた。

8日■板門店宣言の批准同意案を上程

 4月27日の南北首脳会談で署名された板門店宣言に対する批准同意案が、国会外交統一委員会の全体会議に上程された。政府は9月11日に批准同意案を国会に提出。国会法によると法案以外の議案は委員会への送付から20日間を経過すると上程が可能で、同批准同意案はこの期間を過ぎてから初めて開かれるこの日の外交統一委の会議に自動的に上程された。