21日■南北鉄道共同調査、米国支持表明
6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勳・外交部韓半島平和交渉本部長は、米ワシントンで開かれた北朝鮮問題を巡る作業部会の第1回会合終了後、韓国の特派員に対し「米国側が共同調査について強力な支持を表明した」と述べた。南北の鉄道連結・近代化事業は4月の南北首脳会談後に発表された板門店宣言に盛り込まれた。
20日■康外相と韓米連合司令官が会談
康京和・外交部長官は、先ごろ韓米連合司令官兼在韓米軍司令官に就任したロバート・エイブラムス氏とソウルで会談し、「韓米同盟は(非核化・平和体制の構築という)われわれの努力の核心的な部分」と話した。また文在寅大統領がシンガポールで米国のペンス副大統領と会談した際、北朝鮮を対話の場に引き出すなど、近ごろの韓半島情勢の急激な変化は、韓米同盟があったために可能だったとの趣旨の発言をしたことに触れた。
19日■文大統領の7週支持率下落53・7%
世論調査会社、リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は、前週より1・7㌽低い53・7%となり、7週連続で下落した。不支持率は1・1㌽上がり、39・4%となった。文大統領の支持率は9月の平壌での南北首脳会談や訪米後、65・3%まで上昇したが、その後は下落が続いている。リアルメーターは支持率の低下について、経済指標悪化や保守系野党と一部メディアが経済政策の失敗を指摘する攻勢を強め、経済に対する不安心理が広がったことなどが影響したとの見方を示した。
18日■金剛山観光20周年の記念行事開催
北朝鮮の観光名所、金剛山への韓国国民の観光事業が今年で20周年を迎えたことを記念し、同地で南北の関係者180人が出席して記念行事が行われた。金剛山観光事業は98年、現代グループの主導で始まり、99年からほぼ毎年記念行事が行われ、03年からは南北の関係者がともに集まるようになった。しかし、08年に同ツアーで金剛山を訪れた韓国人観光客の女性が北朝鮮軍兵士の発砲で死亡する事件が発生したことを受けて、金剛山観光事業は中断された。記念行事も15年から中断していた。
17日■趙明均統一相が米国務長官と会談
訪米中の趙明均・統一部長官はポンペイオ米国務長官とニューヨークで会談し、北朝鮮の非核化を実現させるため韓米間で緊密に協力していくことで一致した。両長官は、南北間の協力が続いている中、南北関係と北朝鮮の非核化の進展を並行させるために、韓米間の緊密な協力が欠かせないとして、今後も両国がともに努力を続けていくことになった。
16日■国連委が北人権侵害非難決議採択
国連総会で人権問題を扱う第3委員会が北朝鮮の人権侵害を非難する決議を議場の総意により無投票で採択したことに関し、外交部は、「わが政府は北の住民の人権が実質的に改善されるよう国際社会と共に努力していくという基本的立場からコンセンサスに加わった」と、記者団に説明した。また決議案は、韓国戦争などで生き別れになった南北離散家族の面会行事の再開など9月の南北首脳会談の合意事項をそれぞれ歓迎することを盛り込んだという。
15日■文大統領、ペンス副大統領と会談
文在寅大統領は、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議のため訪れているシンガポールで米国のペンス副大統領と会談した。文大統領は、北朝鮮を対話に引き出したのは「強力な韓米同盟の力だった」と評価しながら、「(韓半島の)恒久的な平和を約束するため、南北関係と朝米関係が共に発展していくべきだ」と述べた。ペンス米副大統領は会談後、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩・国務委員長(朝鮮労働党委員長)による会談が来年1月1日以降に行われると明らかにした。