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2018/11/30

<週間ダイジェスト>11月22日~11月28日

28日■大法院長が火炎瓶事件で遺憾発言

 金命洙・大法院長(最高裁長官)が乗っていた車に火炎瓶が投げつけられた27日の事件を受け、金富謙・行政安全部長官らが謝罪のため大法院を訪問した。金院長は、「裁判官や職員らに危害が加えられかねないことは、法治主義の根幹を揺るがす重大なことだ」と述べた。金長官らは大法院の徹底した警備を約束した。

27日■中国に違法操業取り締まり強化要請

 韓国と中国は江陵で11回目の「韓中漁業問題協力会議」を開き、中国漁船の違法操業対策などについて議論した。外交部によると、韓国側は昨年以降、中国漁船の違法操業が大きく減少していることを評価。多数の中国漁船が違法操業を行っている黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近は偶発的な事態が起きる可能性があるとして、中国当局に同海域での取り締まりを強化するよう求めた。

26日■文大統領支持率、最低更新52・0%

 世論調査会社、リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は、前週より1・7㌽低い52・0%となった。8週連続で下落し、就任後最低を更新した。不支持率は3・1㌽上昇の42・5%。文大統領の支持率は9月の北朝鮮・平壌での南北首脳会談と訪米直後に65・3%まで上昇したが、その後は下落が続いている。リアルメーターは支持率の低下について、与党知事の妻が自身のツイッターに虚偽の内容を書き込んだ疑惑が波紋を呼んでいることに加え、所得格差の広がりを示す統計が発表されるなど経済・国民生活の悪化が影響したと分析している。

25日■朴栢範・前教育部室長が同次官に

 前政権で歴史教科書の国定化に反対して左遷された朴栢範・前教育部企画調整室長が、教育部次官に任命された。大田出身の朴氏は、ソウル大学校教育学部を卒業し、米アイオワ大学で教育学博士号を取得した。第28回行政考試で公職に入り、教育部大学支援室長、企画調整室長を務めた。教育部基調室長だった時に大統領府の国定教科書推進に反対し、ソウル市教育庁に左遷され、16年に公職から退いた後、最近まで世宗、城南高校で校長を務めた。

24日■直通回線の光ケーブル化で合意

 韓国と北朝鮮は北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で通信分野の実務協議を行い、老朽化した銅ケーブルを使用している南北直通回線を光ケーブルにすることが必要との認識で一致し、積極的に協力することで合意した。統一部は「これに関する具体的な問題については引き続き協議していくことになった」と説明した。韓国政府は直通回線の光ケーブル化作業をどのように進めるかを北側と議論し、国連などの対北制裁に抵触しない方向で作業を進める計画だ。

23日■海兵隊が砲撃事件8年で追悼式典

 北朝鮮が韓国戦争後初めて韓国の領土を砲撃した2010年11月の延坪島砲撃事件から8年を迎え、韓国海兵隊司令部が国立墓地、国立大田顕忠院で犠牲者の追悼式典を行った。同事件では海兵隊員2人と民間人2人の計4人が亡くなった。海兵隊の全振九司令官は式典で、犠牲になった2人の海兵隊員と延坪島を守った英雄たちを絶対に忘れないとし、「海兵隊は強い力で韓国の平和を守っていく」と述べた。

22日■南北が非武装地帯内の道路連結

 韓国と北朝鮮は共同遺骨発掘に向け、非武装地帯(DMZ)にある「矢じり高地」(江原道・鉄原)で軍用道路を連結した。南北は9月の首脳会談の際に署名された軍事分野合意書に、矢じり高地一帯で年内の地雷撤去実施や連結道路開通を盛り込んでいた。国防部は「南北の軍事当局は10月から道路開通のための作業を進めてきた」として、「道路は幅12㍍の非舗装路」とした。道路の全長は北朝鮮側が1・3㌔、韓国側が1・7㌔の計約3㌔となっている。