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2019/03/01

<週間ダイジェスト>2月21日~2月27日

27日■黄教安氏が自由韓国党代表に

 保守系の最大野党「自由韓国党」は、ソウル郊外の国際展示場、KINTEXで党大会を開催し、党代表に黄教安・元国務総理(61)を選出した。文政権発足後も黄氏は各世論調査で保守陣営の次期大統領候補の支持率トップを走っている。これからは政治家として新しい挑戦に取り組むことになる。

26日■「社会を温かく」42人に勲章授与

 文在寅大統領は青瓦台(大統領府)で、韓国を温かい社会にするのに貢献した42人に対して勲章や報奨、表彰を授与した。まず、数々の致命傷患者の命を救った外傷外科医の李國鍾教授に、重症外傷医療分野を発展させた功労で国民勲章・無窮花章が贈られた。また、29年間、ホームレス150万人に無料の炊き出しをしてきた金ハジョン神父ら6人に国民勲章が贈られた。このほかにも6人に国民報奨、30人に表彰が贈られた。

25日■文大統領の支持率アップ51・0%に

 韓国の世論調査会社、リアルメーターが発表した文在寅大統領の支持率は51・0%で、前週から1・2㌽上昇した。不支持率は0・1㌽高い44・1%だった。リアルメーターは「文大統領が財界関係者、小規模事業者、宗教家、事故死した非正規労働者の遺族ら、各界各層の人々と会い、経済と意思疎通強化の姿勢を打ち出したことによる」と分析した。一方、政党支持率は、与党「共に民主党」が前週より0・1㌽高い40・4%、最大野党「自由韓国党」も1・6㌽上がり26・8%となった。

24日■安保理、人道支援事業を例外認定

 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は、世界保健機関(WHO)など3団体の北朝鮮での人道支援事業を制裁の例外として認定したと公表した。例外が認められたのはWHOのほか、人道支援団体のコンサーン・ワールドワイドとドイツ世界飢餓援助。WHOは北朝鮮の現地事務所で使用する汚染除去キットや放射能探知キット、無線通信装備、他の2団体は食料や飲料水などの北朝鮮への搬入が認められた。

23日■中国軍用機が防空識別圏へ侵入

 韓国軍の合同参謀本部によると午前8時3分頃、中国の軍用機1機が済州島近くの離於島の南西上空から韓国の防空識別圏に進入し、24分後の8時27分ごろ離於島の東に離脱した。中国の軍用機はその後、日本の防空識別圏の内側を飛行してから9時34分ごろ、浦項の東から再び韓国の防空識別圏に侵入して鬱陵島と独島の間を通り、午後0時51分に中国側に戻るまで、合わせて3回、韓国の防空識別圏への進入を繰り返した。これに対して韓国軍は戦闘機を出撃させて、監視と警告を行った。

22日■ハノイに「韓国プレスセンター」

 ベトナム・ハノイで開かれる2回目の朝米首脳会談の取材を支援するため、現地に設置される国際メディアセンターに韓国プレスセンターが別途設置されることになった。国際メディアセンターに国単位で専用のプレスセンターが設置・運営されるのは、韓国のみだ。国際メディアセンターにプレスセンターが設置されると、高性能の通信機器や通信ネットワークを使えるなどの利点がある。同センターは2月26日から1日まで運営される。

21日■国連、北朝鮮の食糧難で報告

 国連のドゥジャリク事務総長報道官は定例会見で、北朝鮮政府が食糧難を訴え国際機関に支援を要請したことを明らかにした。ドゥジャリク氏によると、複数の国連機関が北朝鮮の食糧事情を把握しようと北朝鮮側と協議を行っている。北朝鮮が提供した統計では、今年はコメや小麦、ジャガイモ、大豆など140万人分の食糧不足が予想される。国連では北朝鮮の約40%の住民が栄養不足と推定しているという。