27日■与党代表、ベトナム書記長と会談
ベトナムを訪問している与党「共に民主党」の李海瓚代表は、ベトナムの最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席を表敬訪問し、韓半島の非核化と平和体制定着に向けた働きかけを呼びかけた。代表は、ベトナム政府の準備にもかかわらず2月末にハノイで開かれた2回目の朝米首脳会談が合意に至らず残念とした上で、「朝米が再び会う余地は大きく、わが政府も努力するが、ベトナム政府にも関心と支持をお願いしたい」と述べた。
26日■金前環境相の逮捕状請求を棄却
環境部が所管する機関の役員人事に不当に介入した疑いがもたれている金恩京・前環境部長官について、ソウル東部地裁は検察による逮捕状請求を棄却した。地裁は棄却の理由について、客観的な物証が多数確保されている上、被疑者が既に退任しているため関係者との接触が容易でなく、証拠隠滅や逃走の恐れがほぼないと説明した。地裁は「嫌疑に争いの余地があり、被疑者の防衛権を保障する必要がある」との判断を示し、「金前長官に違法性に対する認識が希薄に見える」と説明した。
25日■「高位公職者捜査処」早期設置を
文在寅大統領は、青瓦台(大統領府)で行った首席秘書官・補佐官会議で権力機関の改革の必要性をあらためて強調し、「特権層の違法行為と圧力による不正捜査、権力による保護・隠蔽疑惑事件に対する国民の怒りが非常に強い」と述べ、「高位公職者不正捜査処を設置する緊急性が再び確認された」と話した。
24日■サムスン総帥長女の麻酔疑惑捜査
サムスン電子の李健熙会長の長女、李富眞・ホテル新羅社長が麻酔薬プロポフォールの投与を常習的に受けていたとする疑惑を捜査しているソウル地方警察庁は、ソウル・江南の美容整形クリニックの院長を22日に医療法および麻薬類管理に関する法律違反などの容疑で立件したと発表した。全身麻酔に使われるプロポフォールは、韓国では関連法に基づき向精神性医薬品(麻薬類)に指定されている。
23日■南北連絡事務所、韓国側は正常
北朝鮮が開城の南北共同連絡事務所から撤収したが、韓国側関係者25人は通常通りに勤務している。統一部当局者は「職員9人と支援スタッフ16人が開城に残っている」と述べた。電気や水道、暖房なども正常に供給されて、連絡事務所に特異な動向もないという。北朝鮮が連絡事務所からの撤収を通知した22日、韓国側関係者は69人が滞在していたが、週末勤務者を除く関係者らは北朝鮮側から通常の支援を得て帰還した。北側職員は25日に一部復帰した。
22日■「黄海守護の日」記念式典に7000人
2002年に起きた韓国と北朝鮮の銃撃戦「第2延坪海戦」、10年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件と延坪島砲撃事件で北朝鮮の軍事挑発から黄海を守り犠牲になった人たちをたたえる「西海(黄海)守護の日」の中央記念式典が、国立墓地の大田顕忠院で催され、李洛淵・国務総理や鄭景斗・国防部長官、エイブラムス在韓米軍司令官をはじめ、遺族、将兵、市民ら計7000人余りが参列した。文在寅大統領は昨年に続き今年も出席しなかった。
21日■文大統領、潘前国連総長と会談
潘基文・前国連事務総長は、青瓦台(大統領府)で文在寅大統領と会談し、微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染問題について意見を交わした。潘氏は先ごろ、大気汚染の解決に向けて設置される官民による機構の委員長を務めることを受諾した。会談後に青瓦台で行った記者会見で、潘氏は「政界は大気汚染問題に対し政治的な利害でアプローチしてはならない」と述べ、同問題には理念も党派もなく、国境もないとして超党派的な協力を訴えた。