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2001/07/20

<韓国経済>失業率3.3%に

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    低迷していた建設業の雇用にもようやく回復の兆しがみえてきた

 韓国の失業率が2月から減少し、通貨危機以降最低を記録した。統計庁は景気が回復しつつある建設業などへの就業率が伸び、失業者が大幅減ったと分析している。しかし、相対的にみると、就業人口が減り、経済活動が鈍るなど、雇用状況が改善されたとみるのはまだ早計のようだ。

 統計庁が発表した「6月の雇用動向」によると、失業者は前月に比べ3万5000人減の74万5000人、失業率は0・2ポイント下落し3・3%となり、97年12月(65万7000人、3・1%)以降で最低水準となった。季節的な変動要因を除いた季節調整失業率は前月と同じく3・6%だった。

 失業率は昨年10月から上昇傾向をみせ、今年2月には5・0%までアップ、いったんは失業者が100万人の大台を超えたが、4月に入り100万人を下回り減少に転じた。

 年齢別に見ると、10代が4000人、50代が1000人それぞれ失業者が増えた。これは、学校の休暇を前に大学生の求職活動が活発化したことと、中卒以下の求職活動が増えたためとみられる。一方、20代は新卒者の就職増によって1万人、40代は就業者が増え1万9000人減少した。

 一方、就業者は前月に比べ3万1000人(0・1%)減の2174万8000人となった。自営業、公共サービス部門は前月比2万8000人増え、建設業就業者も1万7000人(1・1%)増加したが、製造業(6万6000人)、卸・小売・飲食・宿泊業(2万3000人)などは減少した。

 経済活動人口比率は前月より0・2ポイント下落した61・7%を記録、能力はあるが働く意思がなかったり、能力のない非経済活動人口は1397万3000人に達し、9万9000人増えた。

 第2四半期の失業者は79万1000人で、前年同期より4万9000人減り、失業率は0・3ポイント減の3・5%だった。