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2001/05/25

<韓国経済>現代自動車 ワールドカー開発完了

 現代自動車が、世界小型自動車市場を狙い推進したワールドカー開発を事実上完了し、来年3月から本格的な量産体制に入る予定だ。

 現代自動車の関係者は、「独自技術のワールドカー開発を事実上完了し、来年3月から量産に入る予定だ」と明らかにした。また別の関係者も「3年前から開発を進めてきた。現在、各種性能実験をしている」と説明した。

 現代自動車が開発・量産するワールドカーは、軽自動車のアトズとベルナの中間ほどの大きさで、排気量1300㏄と1500㏄の2種類のエンジンを搭載することになる。
 現代によると、燃費と効率性の面で、既存の小型車より優れていると明らかにした。関係者は揮発油1㍑で25㌔以上走行が可能と予見している。国内のほか、欧州、それに中国を中心としたアジア地域を主要販売対象に選定している。

 ワールドカーは、一次的に蔚山工場で生産し、内需と輸出量増加によって牙山工場など別の地域でも生産する計画だ。長期的には欧州と中国などに専用工場を設立し現地生産することも検討している。

 ワールドカーは世界各国の多様な需要に応じて購入できる車両として、開発途上国、先進国関係なく利用できる大衆的な車を狙う。

 現代は当初、ダイムクライスラーと日本の三菱とワールドカーを共同開発する計画であったがダイムラーと三菱が現代を除外してワールドカーである「Zカー」開発を宣言、現代が独自にワールドカー生産に取り込むことになった。

 現代自動車の関係者は「タイムラーは大型高級車で特化した会社で小型自動車の競争力は日本や韓国の業者より劣る」と述べながら「その上Zカーはもうスタート段階で2004年から生産が可能で現代がワールドカー市場を独占できる。と語った。