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2002/09/27

<韓国経済>来年度予算111兆7000億ウォン 政府案確定

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    政府は来年度予算で仁川国際空港の第2段階工事に着手する

 政府は24日の国務会議で2003年度予算案を確定した。来週にも国家に提出する。来年度予算規模は一般会計基準で今年より1・9%多い111兆7000億ウオンとなった。通貨危機後初めて赤字国債を発行せず、均衡財政がとられた。しかし国民1人あたりの税負担は今年(276万ウオン)より24万9000ウオン増え300万9000ウオンに増え、初めて300万ウオンを突破した。

 一般会計の国税収入は、景気の回復による法人税の増収などを見込んで今年の予想値93兆7904億ウオンより10%増の103兆1610億ウオンに設定された。

 国税の歳入予算と地方税収を合わせた総税収額を人口で割って算出した国民1人あたりの税負担額は300万9000ウオンに達し、税負担率も過去最高の22・6%に引き上げられる。

 税外収入は国民銀行の政府持ち株売却を通じた1兆6000億ウオンと韓国銀行の剰余金1兆7000億ウオンなど合わせて8兆5000億ウオンを見込んでいる。

 今回の予算編成で目を引くのは、通貨危機後6年ぶりに赤字財政から脱出し、均衡財政を回復した点だ。政府は98年度予算案で国債を9兆7000億ウオン発行したのを皮切りに、今年度予算まで毎年赤字国債を発行してきたが、来年度は発行を中止する。このため予算規模は今年に比べ5・5%増の111兆7000億ウオンにとどまり、緊縮財政ではないかという指摘も出ている。社会間接資本(インフラ)と研究開発(R&D)投資などは予想よりも増加幅が小さく、経済成長率が落ち込むとの懸念もある。

 主な予算配分は、北東アジアの物流中心国家としての基盤を構築するため、釜山新港、光陽港を早期に建設し、仁川空港の第2段階工事に着手。輸出企業と中小・ベンチャー企業に今年より8%多い2兆429億ウオンを支援。また社会福祉費を今年度の9兆9948億ウオンから10兆9211億ウオンに増やす。R&D投資は6・1%増の5兆2583億ウオン。

 また国防費は南北の緊張緩和にもかかわらず、今年より1兆ウオン増の17兆4064億ウオンを計上している。