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2002/12/06

<韓国経済>資産規模で国内3位

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               金勝猷・行長

 ハナ銀行とソウル銀行が統合して誕生した新生ハナ銀行がこのほど営業を開始した。今回の統合でハナ銀行は594支店と8700人の行員を抱える。資産規模は86兆ウオンに膨れ上がり、国民銀行(167兆4891億ウオン)、ウリ銀行(94兆6000億ウオン)に次いで国内3位に躍進した。「ソウルと一体になりました。お客様との一体をめざします」をスローガンに、来年は資産規模110兆ウオンのビッグバンクをめざす。

 ハナ銀行は2日、臨時理事会を開き、任期2年として金勝猷・旧ハナ銀行長(写真)を新生ハナ銀行の初代行長に選出した。また副行長、本部長などの執行委員15人を選び、新経営陣の顔ぶれがそろった。副行長にはいずれも旧ハナ銀行から宋申祚、崔成鎬、金正泰の各氏が就任した。

 就任式で挨拶に立った金行長は「総資産100兆ウオン、時価総額5兆ウオンの大型銀行をめざす」と抱負を述べ、行員の登用には学閥や地縁を排し、能力主義で行うと言明した。

 組織はハナ銀行の顧客中心組織とソウル銀行の機能中心組織の長所を生かし、17事業本部、15部、4室、29チームで改編する。

 ハナ銀行は来年までに資産規模を110兆ウオンに拡大し、世界100大銀行入りを図り、純利益8500億ウオン、自己資本利益率(ROE)23・9%、使用資産事業利益率(ROA)1%の達成をめざす。2005年には総資産を135兆ウオンに引き上げる計画だ。

 ハナ銀行はソウル銀行との統合を契機に、リテール(小口金融)とSOHO(在宅型小規模事業)向け営業を強化していく方針で、資産管理事業などに力を注ぐ。また594店舗の営業網を生かし、SOHO市場戦略に向けソウル、京仁、釜山の100店舗に専門チームを設置する方針だ。