公正取引委員会は1日、今後1年間(2003年4月1日-2004年3月31日)に公正取引法の規制を受ける大規模企業集団の名簿を発表し、資産5兆ウオン以上の韓国電力、サムスン、LG、SK、現代自動車など17の大規模企業集団(財閥及び公企業)を出資制限対象に指定したと明らかにした。
また、資産2兆ウオン以上の49企業集団は系列社間の相互出資と支払い保証が禁止される。特に、今回大宇自動車と文化放送など7つの企業集団が新たに規制対象に指定された。特に文化放送(序列46位)が言論社として史上初めて規制対象に含まれている。規制対象企業集団は昨年の43から49に増えた。
公取委は今回に指定について、「相互出資と支払い保証が禁止される資産2兆ウオン以上企業集団は計49に達した。昨年に比べ現代精油が脱落、大宇造船海洋、大宇自動車、大韓建設、三宝コンピューター、ハイトビール、文化放送、農心が新たに追加され、合計で6集団増えた」と説明している。
資産5兆ウオン以上の17企業集団は出資総額が規制され、来年3月末まで純資産の25%以上を他の会社に出資することができないが、ロッテ、ポスコ、韓国水資源公社の3社は負債比率が100%以下の優良企業に分類され、出資総額規制対象から特別に除外される。ただし、系列社間の相互出資と支払保証は禁止される。また、韓国電力とサムスンは6月末に発表予定の昨年末現在の負債比率(金融系列社除外)が100%未満になれば出資総額規制から除外される。
公取委が毎年4月1日に発表する大規模企業集団名簿は、事実上の財界の序列ランクであり、今回発表した資産基準10大企業集団は韓国の看板企業といっていい。トップは韓国電力で、資産規模92兆ウオンに達し、13の系列社をかかえる。2位のサムスンは83兆ウオンで系列社は最も多い63社に達する。
以下、LG、SK、現代自動車、KT、韓国道路公社、韓進、ロッテ、ポスコの順だ。
序列変動をみると、ハンファが大韓生命の買収で昨年16位から13位にアップ。ロッテとポスコはそれぞれ1つ順位をあげ9位と10位にランクされた。現代と錦湖は資産減少で15位と17位に下げた。49企業集団の資産総額合計は652兆ウオンで、系列社は841社にのぼる。
なお、相互出資規制企業集団の負債比率は平均116・4%で、2002年の122・3%よりやや改善されている。