最近財界が開いたCEO(最高経営責任者)会議で、世界的コンサルティング会社の関係者は、「韓国企業の中国移転は避けられない選択で、さらにこの傾向は強まるだろう」と警告。さらに、「国内投資の不振が続き、企業の中国移転が加速すれば、長期的には韓国経済の成長に陰りが訪れる」と指摘している。
専門経営者の集まりである韓国CEOフォーラム(共同代表・金勝猷・ハナ銀行長)が開いた第2回会議で基調講演したモルガンスタンレーのアンディー・シエ首席エコノミストは、「今年に入って韓国企業の設備投資が減っているのは、相当数の企業が中国への投資を増やしているからだ」と指摘した。
また、「韓国企業の中国移転は、あたかも3年前の台湾の状況に酷似し、中国への移転が続けば韓国経済の成長の限界が早まるだろう」と強調した。
メリルリンチ・太平洋担当の金憲洙・首席研究員も、「労使問題、高賃金などの難関にぶつかった韓国企業が、研究開発機能と高付加価値品目だけを国内に残し、製造ラインを中国に移転している」と分析、この傾向が強まると予想している。
マッケンジーの崔パートナーも、「韓国企業は投資環境が最適な中国に移転し、競争力確保に乗り出している」と語った。
会議に出席したヒューマックスの卞大圭社長は、「中国は安い労働力だけでなく、相当の技術力を持っている」とし、龍仁工場の低価格品目ラインを中国に移転することを検討していると明らかにした。